僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

何語じゃい

飲酒歴40年、断酒歴6年、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、横文字っぽかったら何でもええっちゅう訳じゃないわい!ノープランブログ、

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アセスメンターという言葉? ご存じでしょうか。

Assessmentor という英語(もどき?)のカタカナ表記のようです。

どうやら、大学を中心に行われる、IT技術を活用した授業運営システムの一つらしいのですが、

どうにも座りの悪い言葉です。

 

 Assessment という英単語は、存在しますし、

そのカタカナ表記であるアセスメントという日本語も、

正しく理解されているかどうかは置いといたとしても、定着はしています。

 

Assessment は、動詞 assess 「評価する」の名詞化で、

「評価すること」、あるいは「評価」という意味になり、日本語に置き換えることができます。

どうやら Assessmentor は、名詞 Assessment を無理やり、動詞として理解し、

Assessment する人、ないしは Assessment する何かを意味する、

動詞の主体を表す名詞として創出?された言葉のようです。

 

しかし、少なくとも僕が普段お世話になっている三省堂の Exceed 英和辞典には、

この Assessmentor という、(おそらく和製?)英語の見出しはありません。

また英語表記をメインに設定してググってみても、

この言葉は、固有名詞としての商品名としてしか登場しないようです。

 

どうもここんところ、この手の怪しいカタカナ語が増えていますが、

この事態に対してどのような態度をとるべきか、悩ましいところです。

 

すでに十分に定着している語法を尊重する立場に立てば、

このような根拠の乏しい独りよがり新語の氾濫に対しては、

毅然とした態度をとるべきでしょう。

 

しかし一方で、日本語的な解釈の中で、英語の破壊的な修正が行われていると思えば、

もしかすると、面白い事態の揺籃期に同席しているのかもしれません。

 

僕は多分、前者の、頑固ジジィ戦略をとるとは思いますが、

後者の言語革命の可能性を期待する気もちも少しだけあります。

 

ま、怒りながら、少しだけ冷静な興奮も忘れずに、観察していくことにしましょう。