僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

朝のコンビニで見かけたあの娘

飲酒歴40年、断酒歴6年と4か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、あれは真か夢うつつか・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕は基本的にはコンビニエンス・ストアで買い物をすることはほとんどありません。

出張先でどうしても飲料が欲しくなり、近くにスーパーもドラッグストアも見つからないときには、

コンビニによることはあります。

後は悪いけれど、トイレを借りる時ぐらいかな。

 

なぜコンビニで買い物をしないかというと、理由は極めて単純、

コンビニでの買い物は明らかに割高だからです。

あえて買い物をするとすれば、

ホンマに衝動的にコーヒーが飲みたくなった時くらいかな。

 

さて、昨日、日本のへそ、西脇を訪れたことを報告しました。

音楽仲間の K さんに誘われ、彼女の車で行くことになり、

僕にとっても彼女にとっても合流しやすい場所にあるコンビニで待ち合わせました。

ところが、彼女の時間指定に合わせて出かけたのに、

30分以上の遅刻をかましてくれました。

この意趣返しは、怒りポイントを積み立てることで、いつか清算させてもらいます(半笑い)。

 

さてそれは良いとして、

30分、何をしていたかというと、

アイポッドでボサノバを聞きながら、

入り口で朝のコンビニを利用する人たちを観察していました。

昨日は土曜日でしたので、学生や一般のビジネスマンの利用は少ないようでしたが、

案外多かったのが、ブルーカラーの皆さんでした。

朝食を購入して車の中で食べていたり、

今日の現場にもっていく飲み物や昼食を購入する若い職人さんを多く見かけました。

 

1台の、ダッシュボードの上にかわいらしいキャラクターを並べてある、

どう見ても女性がドライバーとしか思えない軽自動車に、

買い物を終え、コンビニ袋を提げた若い小柄な職人さんが戻ってきました。

その職人さん、最初は男性かと思いましたが、

肌の色や、さりげない薄化粧から、どうやら若い女性の職人さんのようです。

 

車のナンバーが他府県でしたので、

きっと一人暮らしなんだろうなと勝手に想像してた時に、

何となく彼女の顔に見覚えがあるような気がしました。

彼女の車が去って少ししてから、ひとつの仮説が思い浮かびました。

 

確か3月のことだったと思います。

僕がセッションホストを務める小さなライブハウスに、

一人の女性がお客さんとしてやってきました。

彼女はミュージシャンというわけではなく、

ログハウスの一軒家に興味を感じて入店したのでしょう。

僕たちのセッションは、高齢者の参加者が圧倒的に多く、

一見、場違いな彼女を、仲間たちは積極的に歓迎し、いろいろ、話しかけ、

彼女もコーヒーを飲みながら、おじさん、おばさんたちの無邪気な音楽遊びを、

おそらくは楽しんで聴いていったと思います。

 

買い物のために朝のコンビニに寄った可憐な職人さんは、

おそらく、あの時のかわいらしい通りすがりのお客さんだったんじゃないかな。

僕はセッションの最中は、ホストとして楽器のそばを離れることができませんので、

彼女と直接、話はしていません。

ただ、こんなかわいらしい娘が、また聴きに来てくれたらいいなと思っていました。

 

もしかするとまた見かけることもあるかもしれませんし、

もう会えないかもしれません。

でも何となく、

一人暮らし(と勝手に決めつけています)、寂しいかもしれないけど、頑張ってねと、

応援する気もちになりました。