飲酒歴40年、断酒歴6年と7か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。
本日もリスボンの、浮世離れしてます・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
今日は世知辛い話です。
この国の平均所得は決して高くありません。
2020年の統計で、世界で第22位、
しかもG7各国の間では、最下位から2番目。
ちなみにG7最下位は、イタリアだそうです。
GDP国民総生産は、2021年の統計で世界第3位、
やはり日本は働き者の国のように見えますが、
国民一人当たりのGDPとなると、世界第25位ということで、
平均所得の順位と対応しているような位置です。
生活者の感覚から言っても、この国の大半の人びとは、
豊かな暮らしを送っているという実感はもてていないでしょうね。
ですが。
今朝、珍しく、新聞の折り込みチラシをじっくりと眺めてみました。
週末前ということもあり、新車、そして中古車も含めて自動車販売のチラシもちらほらとありました。
僕があまりにも世間の流れを知らなさ過ぎたようですが、
最近の自動車、高いですね。
軽自動車をはじめとする小型車でも、100万円以上、
少し車格が上がると、軽く200万、あるいは300万円レベル、
そして7,8人が優雅に乗車できるような、いかつい弁当箱のような車になると、
400万円とか、500万円とか。
以前にも報告しましたように、
6月の末に27年間、乗り添った愛車を手放し、
中古ですが、クルマを乗り換えました。
9年落ち、走行距離4万キロ弱のカローラフィールダー、
車体価格、87万円、
一切合切の手間賃等も含めて、97万円で購入しました。
購入後、1か月たちましたが、納得の価格です。
けさのチラシを見る限り、僕にとって新車という選択肢はありませんでした。
軽自動車でも下手をすると200万の大台に近づきます。
僕の場合、楽器や機材等が運搬できるという最低の条件がありますので、
新車で購入するとなると、どうしても200万円は超えるでしょうね。
昔から不思議だったのですが、
この国の皆さん、自動車の購入には気合を入れますよね。
決して平均所得の高くないこの国の労働者の皆さんの中には、
どうやら頑張って新車を購入される方が少なくないようです。
僕は自動車に対して、道具以上の感覚をもっていませんので、
年間所得の大半を一つのアイテムに投入するという覚悟がどうしても理解できません。
きっと僕の方がずれているんですよね。
日本では住環境のような不動産にお金を使うことよりも、
自動車のような耐久消費財にお金を使うことが推奨されてきたようです。
考えてみれば自動車は、動く不動産のようなものかもしれません。
住居にお金をかけ、そこでゆっくり過ごす時間を大事にするよりも、
ひたすら動き回ることに価値を見出すことによって、
昭和の経済成長が可能になったともいえるかもしれません。
幸福をどこに求めるかは、もちろん、人それぞれなのですが、
自動車というモノの所有にそのゴールの一つを求めているとすれば、
少し寂しい生活のような気がしました。
僕たち、断酒ライフ実践者は、
断酒ライフのもたらしてくれる豊な時間の中にこそ、
幸福を見つけましょう。