僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

後期の登録者

飲酒歴40年、断酒歴6年と8か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、人気投票ではないんですが・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

台風一過、揺り戻しの北風の吹込みにより大気の入れ替わりが起こり、

一挙に涼しくなりました。

今日は大学に行ったのですが、まだ残暑のつもりで T シャツ1枚で行ってしまいました。

もちろん、これで一気に秋になるとは思いませんが、

暑さと涼しさの交代を繰り返しながら、季節が深まっていくことでしょう。

 

 

来週から後期の授業が始まります。

先週、学生たちは、オンラインで履修登録を済ませ、

先週末には僕たち、授業担当者も、登録結果を確認することができます。

今日、僕は、2科目担当している、英語の授業教材の準備のために、大学に行ってきた訳です。

 

僕の担当している英語科目のうち、1科目は、

美大の学生にとっては、少しばかり荷の重い内容です。

教材として編纂された書物ではなく、

英語圏で一般書として流通している書物からテキストを取材し、

ゆっくりでもいいから、構文等を確認し、しっかりと呼んでいこうという授業です。

効率第一が求められる現代の大学教育界でも珍しい、

前世紀の遺物のようなクラシックな英語演習です。

 

世の中には、聴くだけで英語がペラペラになぞといった、

無責任なコピーで売り上げを稼ごうとしている英語教材も流通していますが、

はっきり言います、

国語学習に王道はありません。

 

金と時間をかけて、その言語環境に飛び込むか、

文法的な構造や感覚をしっかりと確認しながら、

じっくりと精読を積み重ねていくしか、方法はありません。

世間の皆さんの多くが誤解していますが、

外国語は、読めなければ聞くことはできませんし、、

聞くことができなければ、当然のことながら話すことはできません。

そして読むことのベースは、知識としてではなく、感覚として文法を身につけることにあります。

 

その意味で、世界中でも、北朝鮮と並ぶ、文化的・言語的鎖国状況にあるこの国において、

英語をしっかり学ぼうと思えば、

リーディングをさぼっちゃダメなんです、ホンマに。

僕の担当する英語科目の一つは、そんな地味なリーディングのクラスです。

 

僕の勤める大学では、外国語科目の単位数は、講義科目の半分です。

講義科目が1コマ、2単位なのに対して、外国語は、1単位しか認定できません。

つまり学生にとっては、コスパの悪いこと、この上ない授業です。

 

ですが、後期の僕のリーディングのクラス、14名の登録者がありました。

僕の勤務している大学で英語で14名という登録は、

かなり、頑張った数字です。

しかも14名のうち何名かは、すでに僕のコスパの悪い授業の経験者です。

僕の勝手な思い込みかもしれませんが、

僕の地道だけど、信念に基づいた取り組み、

若者たちの支持を獲得できたようです。

 

翻訳アプリが暗躍する現代において、わざわざ辞書と首っ引きで外国語を読む、

一見、時代遅れの所業に見えますが、

しかし、異文化学習の入り口として、こんなに効率の良い学習はありません。

しかも、相当、充実した頭の体操になります。

 

英語がある程度、使えると、YouTube の視聴範囲もかなり広がりますよ。

英語の学習は、とても美味しいんです。

もちろん、楽ではありませんけどね。