僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

あえて非生産的に過ごしてみた

飲酒歴40年、断酒歴6年と9カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、向上心だけではねぇ~・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日はなぜか、少しばかり寝坊をしました。

そのため、ピアノの朝練を少しだけ短めに済ませました。

別にその必要はなかったのですが、

どうも僕には、時間管理に対する若干の自閉症的なこだわりがあり、

朝のスケジュールの乱れに対して不器用な対応しかできないようです。

 

そしてなぜか、

毎週、土曜日か日曜日の午前中に割り当てていた仕事を、

今日は、あえて積極的にさぼることにしました。

 

さぼって何をしたかといえば、

結局、朝練をさぼった分を取り返すためにピアノの練習をし、

昼過ぎから図書館に出かけ、

夕方には歌の練習ということで、

いつもの休日と何ら変わることはありませんでした。

 

あえていえば、できる限り向上心を表に立たせずに、

ピアノの練習も歌の練習も、上達するためというより、

さぼるよりはやった方がましだよねくらいの気もちで取り組みました。

楽ですね、少しだけ向上心を棚上げすると。

 

ふと思ったのですが、

僕がかなり若いころから深酒にハマるようになってしまったのは、

この気もちの起伏が浅い状態のもたらしてくれる気楽さを知らなかったからだったかも知れません。

一日の中で、気もちの変化に何らかのメリハリを付けなければいけない、

何故か若いころの僕はそんな強迫観念に縛られており、

飲酒による気もちの高揚が、

その脅迫に対する一応の答えになっていたかのように勘違いしていたようです。

 

結構、おバカさんだったのかもしれません。

平坦な精神状態の中に充実感を見出すこと。

この人生哲学の一つの課題に対して、

楽にクリアーできる人と、

僕のように人生の深いリスクを経験しないと分からない人間に分かれるのかもしれません。

 

これからも、たまには積極的にぼーっと過ごしてみるのもいいかもしれませんね。

ぼーっ。