飲酒歴40年、断酒歴6年と10か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。
本日もリスボンの、ギャートルズ万歳・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
今さらですが、スマホ脳です。
スウェーデンの精神科医、アンデシュ・ハンセンによる、ベストセラー、
僕は未読ですが、
目次から想像される内容は、
僕がこれまで考えてきたこととかなり重なりそうです。
いやいや、もちろん、
僕の方がハンセンさんより先に考えていたよなぞという、
厚かましい主張をするつもりはありません。
おそらく、デジタル化の進展に対して、
その利便性は否定できないまでも、
どこか納得できない、
何らかの危うさを感じていた人はかなりいたはずで、
ハンセンさんは、その多くの人びとが感じていたモヤモヤに、
理論的にして実証的、そして極めて啓発性の高い裏付けを与えてくれたということでしょう。
スマホをはじめとする手軽なデジタル・ネットワーク・デヴァイスのもたらす、
根本的な危険性に対して、こちらも緻密な警告を発してらっしゃいます。
デジタル・ネットワークが新たな人のつながり方をもたらす可能性は否定しません。
しかしその新たなつながり方は、やはり万能のものではなく、
新しさゆえの利点と、新しさゆえの危険性も併せ持っています。
ハンセンさんは、スマホが脳内の快感物質の分泌に変化をもたらし、
川島先生は、
デジタル・ネットワークが人の判断力を薄っぺらいものにする危険性を指摘しているようです。
僕が最近、出くわしてしまった人とのかかわり方を振り返ってみても、
この二人の見方が卓見であることを感じます。
特に僕にとって命の次に大事な音楽活動に関することが、
デジタルネットワーク上でのやり取りの影響下にあり、
結果として僕自身の考えを表明する機会を奪われていたことについては、
やりきれない思いが否定できません。
デジタル・ネットワークですべてが伝えられるわけではないはずですが、
感じていたこと、考えていたことを伝える機会を見失っていた僕は、
大人げないととられかねない表現しかできませんでした。
すみません、あまり具体的な話ができなくて。
でも僕は、デジタル・ネットワークでしか関係を担保されない薄っぺらな人間関係とは、
できる限り無縁でいたいと思います。
はじめ人間ギャートルズのスピリットを忘れないようにします。