僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

少し納得かも・・・

飲酒歴40年、断酒歴7年と1カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、そうかもしれへん・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

唐突ですが、「剥奪感」という言葉をご存じですか。

「剥奪」という名詞や「剥奪する」という動詞はもともと存在しますので、

「剥奪感」とは、

剝奪という行為に伴う、何らかの感情にまつわる言葉であろうということは想像できます。

 

韓国人ライター、シンシアリーによれば、

この「剥奪感」という言葉、造語としてではなく、

韓国語のヴォキャブラリーの中にもともとある言葉で、

しかもその意味するところは、韓国・朝鮮社会だけに独自に存在する、

社会的・民族的・民俗的感覚だそうです。

 

だから韓国人は反日感情が強く、自殺率が高い…被害者意識を高ぶらせる「剥奪感」という特殊な感覚(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

 

貼り付けた記事は、シンシアリーさんのオリジナルテキストの抜粋ということだそうで、

この記事だけで、この「剥奪感」なる感覚について十分な理解ができるわけではありません。

 

しかし僕は、妙に納得してしまいました。

韓国・朝鮮社会、あるいは韓国・朝鮮人特有のものごとの感じ方ということよりも、

Zainichi-Korean-Diaspora 在日コリアンディアスポラとしての僕自身の感じ方の本質を、

ずばりと言い表しているような気がしたからです。

 

「剥奪感」とは、

本来であれば享受できているはずの利益や快感情が、

何者かの好ましくない利己的な行動によって不当に奪われていることに対する、

憤りの感覚なんだそうです。

そしてこの感覚こそが、韓国・朝鮮民族特有の「恨(ハン)」の感情の根底にあるのだというのです。

 

どうも僕には、一度、恨みを感じた相手に対しては、

いつまでも許さない、はた迷惑極まりない負のエネルギー蓄積回路があるようです。

この感情は、僕自身のメンドクサイ個性に基づくものであると同時に、

朝鮮半島で何千年もかけて醸成されてしまった伝統の僕なりの継承でもあるようです。

 

決して褒められた感覚ではないことはわかります。

でも、言葉の使い方としては間違っているかもしれませんが、

「三つ子の魂、百までも」、今さら更生も難しいことでしょう。

負の感情が負のエネルギー連鎖しかもたらさないことは、

さすがにレベル64の経験値から、理解できます。

 

でも今は、とにもかくにも、断酒ライフの確実な継続、

僕にとっての優先順位は、はっきりしています。

僕の中の「剥奪感」に対しては、

少なくとも断酒ライフ継続の障害にならないように、

飼いならしておくことにします。