僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

確実なフェードアウト

飲酒歴40年、断酒歴7年と1カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、これも自然な成り行き・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は、ちょっと目立ち目のイベントが二つありました。

 

一つは、毎度ともいえるジャム・セッションのホスト稼業ですが、

今日のセッションで新しいバンドが一つ、誕生し、最初のライブの予定まで決めてしまいました。

しかもこの新しいバンド、僕ともう一人、ピアニストがいます。

ピアニストが、二人、ベース、そしてドラムスというクァルテットです。

 

メンバーが7,8人くらいいるポップスやロックのバンドなら、

キーボード奏者が二人いるというのは、それほど珍しいことではありませんが、

ジャズ・バンドでは、あまり例がありません。

ジャズという、全員が前に出てこようとする音楽の場合、

音色の違いが少ないミュージシャン同士が共存するというのは、

なかなか、難しいんです。

 

でも、今日、一緒にセッションを楽しみ、

そして新たにバンドを組むことになったピアニスト氏とは、

互いの特徴を引き出し合う、おもしろいコラボレーションができそうです。

また楽しみが増えました。

 

そしてもう一つの大きなイベントとは、

勤め先の大学の卒業式です。

昨年と一昨年は、パンデミックのため、参加者や時間に制限がありましたが、

今年は、ほぼ、フルスペック・ヴァージョンでした。

ただし、今年も、卒業パーティーはありませんでした。

 

 

大学の中で窓際業務に追いやられている僕は、

卒業式でも、教員の中のその他大勢の一人という役回りですが、

今年は一緒に写真を撮ろうと声をかけてくる卒業生もいませんでした。

 

今年の卒業生は、

1年生の時は通常の授業ができていたのですが、

2年生からパンデミックの渦中に追いやられた学年にあたります。

 

彼女たち、彼らが大学生として充実した勉強を積み上げ、

そして人間としても成長していくスピードが加速する二十歳前後のころに、

僕は彼女たち、彼らと授業でじかに接する機会がほとんどありませんでした。

そのためもあり、彼女たち、そして彼らにとっても僕は、

その他大勢の教師の一人という印象の中にくくられてしまったようです。

 

正直、寂しいといえば寂しい。

でも、来年、僕も卒業を迎えます。

若者たちにとっての印象も、少しづつフェードアウトしていった方が自然なようにも思います。

 

人生の楽しさ、そして寂しさも、

断酒ライフ断固継続中であればこそ、その本当の意味を考えることができるようです。

クールでクリアー、そしてクレバーな断酒がもたらす3C 脳みそ、

絶対にキープし続けます。