飲酒歴40年、断酒歴7年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。
本日もリスボンの、これも映画論?ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
坂本龍一が亡くなりました。
ミュージシャン視点から言えば、
YMO における活動や、「ラスト・エンペラー」の映画音楽等について触れるかもしれません。
でも僕は、YMO には興味がありませんでした。
何故かというと、YMO はドイツのクラフトヴェルクには到底及ばない、
テクノの二番煎じくらいに思っていたからです。
それから「ラスト・エンペラー」は、当時の僕にとっては、よくわからない映画でした。
僕にとって坂本は、
何といっても「戦場のメリークリスマス」の主人公の一人、
ヨノイ大尉でした。
「戦メリ」は僕にとって、とても重要な映画作品です。
今でも僕はそれほど映画好きではありません。
2時間近くじっとしているという苦行は、僕にとってはホンマに苦行です。
でも「戦メリ」との出会いは、衝撃的でした。
あのラスト近くの、ボウイと坂本のキスシーンでは、涙が止まりませんでしたし、
そしてホンマの最後の、ビートたけしの丸顔の大写しでは、
劇場で声を上げて泣きたいくらいでした。
上映が終わっても、涙で顔がぐじゃぐじゃだったので、席を立つことができず、
もう1回、見てしまいました。
そして2回目も、大泣きしてました。
何にそんなに感動したのか、実は今でもよくわかっていません。
ただ、ボウイや坂本、そしてビートたけしのみならず、トム・コンティの名演も素晴らしかった。
そして多分、大島渚というわがままオジサンの、
やりたい放題のわがまま全開ブリにやられたんだと思います。
「戦メリ」の強烈な体験は、その後の僕を映画というメディアから遠ざけているのかもしれません。