僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

日本共産党はヤマギシ会か

飲酒歴40年、断酒歴7年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、残念な予想・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

統一地方選挙の前半戦が終わりました。

僕はもっとジミントーに対する批判票が現れるものかと思っていましたが、

やはりこの国では、まだまだノーキョー的な感覚の支配力が強いんでしょうね、

それほどジミントーの首長や議員は減りませんでした。

 

奈良県知事選挙は、まぁ、あれは高市とかいう、ウンコ男のお気におばちゃんが、

アッチャコッチャで自爆しただけのことで、

残念ながらジミントーに対する怒りが形になったというよりも、

維新が漁夫の利をしっかり掠め取ったということでしょう。

 

そして残念ながらというか、予想通りというか、

共産党議席を減らしました。

これは原因ははっきりしています。

僕のような、共産党シンパとは言えないまでも、

共産党のまじめな政治姿勢に好感を持っていた層が離れたからです。

 

日本共産党もダメみたい - 僕のワンノートサンバ (hatenablog.com)

 

以前にも報告しましたが、

日本共産党は、真剣に党の将来や日本の行く末を考えたうえで、

外部メディアを活用した執行部批判を展開した二人の古参の党員を除名しました。

共産党の執行部いわく、この二人の行動は、

集中民主制を是とする党の規範に違反しており、分派行動とみなされるんだそうです。

 

集中民主制という理念がよく分かりませんが、

党員が考えを述べるためには、しかるべき立場の党員を通じて行うべきだということだと思われます。

 

しかしこの考え方は、独裁政治につながる危険性をはらんでいます。

党員の意見を集約する立場にある党員が、

本当に党員の声を吸い上げ、集約することができるかどうか。

全ての成員の考えをあまねく反映させ、組織の上部組織に伝える、

これは、相当、困難な責務です。

 

恐らく、意見を上部組織に挙げていく過程の中で、

上部組織の意になじまない考え方は、切り捨てられていく可能性が考えられます。

歴史上、いくつか現れた社会主義国家の殆どが、

独裁国家に堕していったのも、

このような意見集約システムに原因の一つがあったのではないでしょうか。

 

そして現在でも、北朝鮮において、

このばかげたプロセスから生まれた独裁国家がいかに人権を抑圧していくのか、

壮大にして残虐極まりない実験が進行中です。

 

今ではほとんど力を失ってしまったようですが、

無所有一体社会という、壮大な実験を展開していたカルト集団、

幸福会ヤマギシ会にも、似たような構造があったそうです。

ヤマギシ会では、ヤマギシ村の住民は様ざまな生活上の課題について、

自ら考え判断することは完全に放棄し、

村の上部機関のしかるべき役職の村民に完全に委託するんだそうです。

 

ヤマギシ会は、様ざまな社会問題を起こしましたが、

判断力を放棄していた村民たちは、

その犯罪的な性質に対する社会からの制裁に対しても判断力を放棄してしまい、

その結果、現在のような凋落状態に陥りました。

 

日本共産党も、同じ轍を踏む可能性があります。

ジミントウの悪政に対して、真っ当な批判を続けてきた政党としての日本共産党の、

客観的な視座を獲得したうえでの復活を望みます。