僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

人間って壊れる

飲酒歴40年、断酒歴7年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、僕たちは二度と落ちてはいけない・ノープランブログ、

ご訪問ありがとうございます。

 

今日の当ブログは、重苦しい話です。

狂言自殺を繰り返してきたクソ親父の現況についてです。

 

月曜日(明後日)に久しぶりに、

知的障害者施設でのアートワークショップを行うことになりました。

今日は、夜にはジャムセッションの予定があり、

ワークショップの素材の下見にも行きたかったので、

昼過ぎには自宅を出ました。

 

百均で候補素材をいくつか購入し、大学の仕事場で下ごしらえの実験を行おうと思っていたところ、

親父から電話がありました。

病院に連れて行ってほしいということです。

 

実はクソおやじ、この頃、排尿がないということで、

何回か、救急車を呼んだり、

入居している施設の職員に病院に連れて行ってもらってもいます。

特に今週は、2日間で3回も病院に行ったり、往診を依頼したりしたそうです。

 

ただし、そのたびに検査してもらったところ、

尿は全くたまってなく、また膀胱の周囲にも異常は全く見つからないそうです。

 

つまり、何回か排尿しているにもかかわらず、

認知症の進行もあり、その記憶が全くなく、

ホンマかどうかようわからん、尿意だけが異常に盛り上がり、

不安になっているというのが実相のようです。

 

施設のスタッフの話だと、

とにかく尿が出ないので、救急車を呼んでほしい、

あるいは病院に連れて行ってくれと、

一日に何回も施設の事務所に言いに来るとのこと。

 

殆ど業務妨害といってよいような迷惑行為寸前の所業といっていいでしょう。

 

とりあえず親父の入居している施設に行き、

施設長さんと相談のうえで、

僕が説得にあたることにしました。

つまり、尿はたまってはおらず、膀胱にも異常はなく、

ただ精神的におかしくなっていることを、ひたすら怒りながら言い続けました。

 

一時的には納得したようですが、

また病院に連れて行けと騒ぎ始めることでしょう。

 

クソ親父の認知症が、ここ3週間ほどで、急激に進行しました。

顔つきが完全に認知症の高齢者のそれでした。

 

これまでも何度か報告してきましたが、

クソおやじは、眠剤の過剰摂取により、眠剤使用障害に陥っています。

親父の認知症の進行の加速の原因は、眠剤の過剰摂取だけではないと思いますが、

しかし、全く関係がないということはないと思います。

 

薬物は過剰摂取により、使用障害という恐ろしい、精神異常を招来します。

僕たちは、アルコールの過剰摂取によって、

薬物由来の精神異常という地獄を身をもって体験しました。

しかし薬物使用障害は、一時的な精神異常だけではなく、

認知症の進行の加速という、老活や終活にも多大な影響を及ぼす、

とんでもなく面倒な事態をも招来するようです。

クソ親父の現況を見るにつけ、

とりあえずは、薬物使用障害の地獄から抜け出ることができたことの幸運を思います。

そして決して同じ轍を踏んではならないという決意を新たにします。

 

ただ生き続けるためだけではなく、

よりよく、自らの思考力をキープしながら生き続けるためにも、

断固、断酒ライフ、継続あるのみです。