飲酒歴40年、断酒歴7年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。
本日もリスボンの、やっぱこの国をディスる・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
一昨日(金曜日)、昨日(土曜日)とジャム・セッション・ホストとしての演奏が連続したこともあり、
今朝、目覚めた時は、疲れが取れていないという感じがありました。
今日は午前8時半からびわこ一斉清掃があり、
午前中は自治会による清掃活動に参加する予定でした。
参加したんですが、途中で早退させていただき、病院に向かいました。
救急隊員の方からの連絡で、クソおやじがまた救急搬送されたとのことでした。
昨日も報告しましたように、この頃、クソ親父は、
排尿の不具合を訴え、病院への搬送を毎日のように要求します。
昨日、親父の部屋を訪ねた際に、実際には膀胱等には異常所見が見られない以上、
尿意は精神的な不調が原因なので、病院への搬送要求を我慢するように諭しましたが、
今朝も救急搬送を要求したようです。
病院の救急搬送受付で小一時間ほど待っていたところ、
本日、ご担当いただいたらしい、若い二人のドクターが現れ、
親父の症状についての所見を窺いました。
僕の方からも、これまでの経緯や、ここ2,3日の経過について説明しました。
特に、複数のお医者さんにお世話になっていることによる、判断の揺れについて、
助言をお願いいたしました。
今日、ご担当いただいたお二人の先生は、いずれも泌尿器科のご専門ではないようです。
ですが、泌尿器科関連の医療処置は、
効果が現れるまで1週間から2週間かかることが多いというアドバイスをいただき、
金曜日からお世話になり始めた泌尿器科のドクターに、
まずは相談するようにという指示をいただきました。
とりあえずは、親父に対するサポートの当面の方向性がはっきりしました。
早速、親父をお世話になっている施設に搬送しつつ、
施設長にまずはこのアドバイスを共有してもらいました。
高齢者介護には、いろいろな資格を有した専門家がかかわってくれます。
僕たち、家族としては、
家族だけが独力で介護の責任を果たそうとするのではなく、
多くの専門家のサポートを受けながら、
医療や福祉制度の中でベストな解決を探ればよいのです。
現在、僕のおやじに関していえば、家族は僕しかいません。
もちろん、パートナーをはじめとする僕の家族はいますが、
彼女たちに親父の世話という負担はかけたくありません。
従って、介護の最終責任者、そして自己判断能力を失いつつある親父のアドボケイトは、
僕しかいません。
古臭い道徳観、倫理観、そして家族観に立てば、
僕が自己犠牲を覚悟しながら、親父の介護の責任を果たすべしということになるのでしょう。
そしてこの国では、高齢者の介護は、主婦の役割という、
人権軽視も甚だしい先入観が支配的でした。
この世界的に見ても前近代的な制約のために、
どれだけの女性たちの人権が踏みにじられてきたことでしょうか。
僕が専門としている、障害者福祉の世界でも、
家族、特に母親が過剰な介護の負担を被るということが、
当たり前の前提のように考えられてきたふしもありました。
時には、理不尽な負担に耐える女性たちをヒロイン視するような風潮すらありました。
僕は親父を引き取って面倒を見るつもりはありません。
僕のそのような態度を非難される方は、どうぞ、非難なさってください。
でも、高齢者や障害者を家族という、開かれにくい隠家に閉じ込めて続ける限り、
この国の将来はありません。
社会にはいろいろな専門家がそれぞれの能力を発揮しながら活躍しています。
まだまだ親父には振り回されそうですが、
僕は、現在、親父がお世話になっている施設の皆さんをはじめ、
ドクターの皆さん、そして高齢者介護の専門職員の皆さんの助けをいただきながら、
厚かましくも僕にとっての最良の解を探りながら、生きていこうと思います。