僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

やっぱ怒りは損かも

飲酒歴40年、断酒歴7年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、メンタルコントロール・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は珍しく、授業の最後に怒ってしまいました。

僕の担当している「英語入門」という、

およそ大学の外国語科目とは認定しがたいレベルの英語の授業ですが、

二人の中国からの留学生が、

授業の途中で脱走してしまいました。

 

 

僕のこの授業では、

僕が簡単な会話の例文を提示し、

学生たちにはその例文の一部をアレンジしながら会話練習を行うように指示しています。

とにかく、レベルや正確さは重視せず、

片言でカンニングしながらでも構わないので、

英会話を数こなそうというのが、授業の趣旨です。

ですので、例文の説明をした後の僕は、

学生たちが会話を交わしている様子を監督し、

時には近くに行ってチャチャを入れたり、アドバイスをしたりしています。

 

そしてそんな会話練習の最中に二人の男子留学生がトイレに行っていいかと申し出てきたので、

許可しました。

しかし彼らは授業中、最後まで教室には戻らなかったのです。

 

考えてみれば、それほど悪質なサボタージュではないかもしれません。

ただ僕が許せなかったのは、嘘をついたことです。

しかも授業の中身は、かなり低レベルに設定しています。

殆どの参加学生たちは、

僕の意図を組んで、かなり怪しい英語で、楽しく会話を交わしています。

その場に参加することがバカバカしいと感じたのであれば、

授業を放棄してくれればいいのです。

 

嘘をついたことも許しがたいのですが、

彼らの行動は、僕も含めて、この授業の参加者に対する、

ある意味で侮辱でもあります。

 

怒りの気もちをくすぶらせながら研究室で脱走した二人の留学生の情報を確認すると、

どちらも年齢は少し高め、27か28でした。

恐らく中国国内では、望む大学に進学できず、

日本の弱小私立大学が留学生を経営的な観点から受け入れていることを狙った、

学問的な動機の緩い学生たちであろうと思われます。

 

しばらくの間、彼らに対する憤りの感情が渦巻いていました。

僕は残念ながら、一度、怒りの感情に着火してしまうと、

なかなか元に戻ることができません。

来週、どのような態度で彼らに対峙しましょうか。

面倒なことになるかもしれませんが、

うやむやにはできません。

しっかりと精神状態を落ち着かせて、考えるつもりです。