飲酒歴40年、断酒歴7年と5カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。
本日もリスボンの、今さらですがこれから取り返します・ノープランブログ、
ご訪問ありがとうございます。
僕はどちらかといえば小食な方ですが、
やや、早食いの傾向があります。
20くらいまでは痩せの大食いで、
特に肉料理の食べっぷりは、はっきりと食の倫理違反懸案でした。
20を過ぎてからは、
食べたら食べただけ体型に反映されるという宇宙の根本原理が、
僕の身体にも作用するようになり、
ムチャな大食いはしなくなりました。
そして7年前の肝臓疾患の入院以降、完全に体質が変わり、
かなりの少食になり、
またありがたいことに塩分や油脂分を自然に控えるようになりました。
しかし小食になれたにもかかわらず、早食いの習慣は改まりませんでした。
急いで食べていたわけではありません。
次にあれを食べたいという欲望に素直にしたがって箸を操っていった結果、
無意識のうちに早食いをしていました。
もちろん、これは良いことではありません。
安定した消化という観点からも、
食べ物に感謝しながらいただくという観点からも、
早食いは、SDGs の精神にも掉さす、非理性的な行動といってよいでしょう。
まだ2,3日ほどですが、この悪い習慣を克服することを心掛け始めました。
とにかく口中に取り入れた食物が、ペースト状になるまでは噛んでみる、
異なる食物の重ね食べは、口中調味の意味もあるので禁止はしませんが、
噛むという動作に支障が出ないように、口中に取り入れる量を調節する、
こういったことを考えながら、食事を進めています。
そして大きな発見がありました。
食物の多くは、噛む回数を増やすことによって、口内で驚きの味変を起こしてくれるのです。
ごはんやパンのような炭水化物は、噛めば噛むほど、甘みが増します。
野菜等も、口に入れた瞬間には現れない、甘みを中心とした新たな味覚を帯びてきます。
何じゃ、この美味さは。
ちょっとした目からうろこでした。
現在、レベル64の僕は、60年以上、この充分咀嚼することによる、
至福の味わいを知らずに過ごしてきたことになります。
少し悔しいです。
でもまだ50年以上、生きてやろうと思っていますので、
これからでもこの食事の楽しみを満喫することはできるはずです。
若さと食欲に任せて勢いで食べる食事も、一つの楽しみかもしれませんが、
しかし命に感謝しながら食をいただくという観点から言えば、
味わいの変化をゆっくりと楽しむ食事法の方が、
理にかなっているというべきでしょうね。
この発見も、断酒ライフのお土産の一つです。