僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ノーマスクにドキッ

飲酒歴40年、断酒歴7年と5カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、外見には力があります・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕にはもともと、反社的な素養がありそうです。

もちろん、明らかな法律違反や倫理観にそぐわない行為はしませんよ。

でも、ホンマの善悪がハッキリしない段階で、

何となく場の空気で多数決的に悪とみなされがちな行為に関しては、

あえて踏み込んで行ってしまうこともあります。

そしてホンマに納得できない行動規制のような感覚に対しては、

明らかに反抗します。

 

3年以上に及んだウィズ・コロナ生活においても、

僕は僕が必要なしと判断する場面では、マスクをしませんでした。

ようやっと多くの人びとがマスクを外すようになり、

当たり前の行動が当たり前に認められるようになりつつあることについて、

素直に喜んでいます。

 

屋外でマスクをしている人、

一人で車内にいながらマスクをしている人、

僕には理解できない人びとです。

 

勤務先の大学でも、マスクを外す学生が増えてきました。

教職員の間には不思議な縛りがあるようで、ノーマスク派は、まだかなり少数です。

若者たちの素顔を見ること、彼女たちの生き生きとした表情の変化を眺めること、

これは実に楽しい経験です。

 

マスクをしていた時には、みんな同じようなかわいこちゃんに見えましたが、

マスクを外した彼女たちは、金太郎あめのようなかわいこちゃんではなく、

それぞれの個性が現れた、一人ひとりがそれぞれのかわいこちゃんです。

 

今年の1年生の中で、一人、気になる女子学生がいます。

彼女とはガイダンスのころから話をする機会が多かったのですが、

現在、彼女は、僕の授業を二コマ、履修しています。

 

今日は大講義の日だったのですが、彼女は必ず最前列に座り、真面目に授業を聞いてくれています。

今日、初めて、マスクをしていない彼女の顔を見ました。

予想していたよりも、芯の強そうな印象を受けました。

そして授業が終わったのち、少しだけ話をしたのですが、

その時の印象も、思ったよりも大人びた感じを受けました。

 

マスクをしていた時と、今日のように外した時で彼女自身には何の変化もなかったと思います。

でも僕の受けた印象は、変わっていました。

もちろん、これは、僕の勝手な思い込みが大きな理由です。

でもマスクという、顔の半分近くを隠してしまう奇妙なドレス?

その人の印象に対して大きく作用する困ったツール?であることも確かなようです。

 

新型コロナウィルス問題、

歴史的な評価が確定するには、まだまだ時間がかかるでしょうが、

しかしようやっと暗黒のトンネルはくぐり切ったようです。