僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

僕にとってのリスボン

飲酒歴40年、断酒歴7年と5カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、ハンドルの由来・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

昨日までの3日連続、毎日帰宅するジャム・セッション・ホスト・ツアー、

無事、こなすことができました。

やはり少しばかり、疲れが残っているようで、

今日は比較的、のんびり過ごしました。

 

大好きな音楽を通じて、人びとと関わる、考えてみれば贅沢な3日間だったと思います。

こんな感じで2回目の人生を過ごせたら、何も言うことはありません。

やり直しのチャンスをくださった神様に感謝いたします。

 

ところで昨晩のセッションのことなんですが、

終わってから一人のドラマーのお客さんが、僕の芸名について尋ねてこられました。

僕はミュージシャンとして活動する時は、リスボン○○と名乗っております。

 

僕は11年前に仕事で訪れたポルトガルの印象がとてもよく、

そこからポルトガルの首都の名前を頂戴しているとお伝えしました。

 

はええ歳こいた大人でも、

リスボンポルトガルの首都の名であることをご存じない方が結構いらっしゃいます。

過去には、

きっと僕が、小動物のリスが好きなんだろうと勝手に想像されていた方もいらっしゃいました。

日本人の基礎的な教養の欠落レベルは、深刻な状況に至っているのかもしれません。

 

もちろん、僕に芸名の由来を尋ねられたドラマー氏は、リスボンについてよくご存じでいた。

若い頃にスペインに留学されていた経験をお持ちだそうで、

隣国のポルトガルも頻繁に訪れたそうです。

 

僕の11年前のポルトガル訪問は、リスボンに3日、

そしてリスボンから列車で2時間半ほどの北に位置する、

ポルトガルヴェニスと呼ばれるアヴェイロに5日間、滞在しました。

メインの訪問先はアヴェイロでしたので、

アヴェイロ○○と名乗るべきかもしれませんが、

リスボンですら誤解されることを考えると、

アヴェイロでは一層、ピンとこないと思い、

リスボンを選びました。

 

ポルトガルというと、

ともにイベリア半島に位置するスペインとの近さが連想されると思いますが、

実際に行ってみると、ポルトガルとスペインは、全く異なる国です。

何事にもアグレッシブなイメージのあるスペインに対して、

ポルトガルはすべてにおいて控え目です。

 

そして何よりも、ポルトガルの人びとは、とても優しい。

料理の味付けも、イタリアやスペイン料理に比べて、まろやかです。

何よりもオイルの用い方が控えめで、地中海の海の幸の味わいを見事に活かしています。

 

僕に名前の由来を尋ねられたドラマー氏も僕と同じ印象をお持ちになっていたようで、

思わぬところで感覚を共有できる同志と出会うことができました。

 

僕の恐らくかなわぬ夢は、

リスボンのストリート・ミュージシャンとして人生の終わりを迎えることです。

それは無理だとしても、もう一度くらいは訪ねてみたいなと思います。