僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

勘違いかもしれないけど、初めてのやった感

飲酒歴40年、断酒歴7年と6カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、これも64の手習い・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

昨日も報告しました、勤め先の大学のオープンキャンパス内の学生たちによる企画、

ファッション・ショーにモデルとして出演してきました。

 

9時10分、学生実習室。

9時30分、着付けとメイク開始。

メイクはやや乱暴に、ファンデーションを塗った顔の上に、

ガッシュという絵の具で直接絵の具を乗せるという、

モデルが若い女性だったら絶対にやらない荒業で仕上げてもらいました。

 

11時にショーの会場に移動し、リハーサル。

通しリハーサルを2回、行いました。

2回のリハを通してデザイナーの学生(男性)と、

歩き方やポーズのイメージを共有することができました。

神を求めてさまよいながら、神との出会いを果たし、大いなるものへの敬意を表する、

そんな感じです。

 

会場となった勤め先の大学内のカフェテリアです。

 

いったん控室に戻り、昼食。

そして12時20分に会場に戻り、

12時30分、1回目の本番開始。

出番の前にステージ裏で何度もイメージを確認し、

ストレッチと決めポーズの練習をしました。

 

本番、満員のギャラリーを前に、できる限り客席に視線を向けず、

思い描いていたイメージの世界に没入することだけを考えて、歩き始めました。

定められたいた4か所のポージングポイントでの決めの動作を終え、

バックヤードに戻った時に、独りよがりだったかもしれませんが、

「やった!」という気もちに包まれました。

 

1時半に控室に戻り、YouTube を眺めながら緊張と疲れをほぐしました。

そして2時20分に2回目の本番のため、再び会場へ入りました。

担当の先生からのアドバイスもあり、ステージ構成に少しだけ変更が加えられました。

恐らく、2回目ということもあり、1回目よりもウォークもポーズもこなせたと思います。

ただ、キャットウォークの後の「やった!」感は、少し薄れたかな。

 

2回のショーを終え、会場での写真撮影を終え、控室に戻ったのが3時20分。

名残惜しさもありましたが、衣装を脱ぎ、

メイクを落としました。

さすがに絵の具メイク、完全な洗顔には20分近くかかりましたが、

メイクを落としたことにより、皮膚呼吸がスムーズになったのか、

一挙に楽になりました。

 

4時過ぎに、ともにかかわった学生諸氏にねぎらいの言葉をかけ合いながら、

控室を後にし、帰宅しました。

 

帰宅し、これまでに経験したことのないような疲労の中にいます。

足腰も疲れましたが、

何よりも経験したことのない緊張感を一日に2度も味わったことの疲れの方が、

大きく残っています。

 

今回でファッション・ショーへのモデルとしての出演は2度目です。

前回よりも、より主体的にモデルという役割に臨むことができたように思います。

 

コスチュームデザインという仕事のもっている、

多くの専門家がそれぞれの技能を発揮しながら、

共同作業の中でクリエーションを成し遂げるという性格、

そしてその中でモデルというキャラクターの果たすべき役割について、

ホンマに自分の仕事として考えるという体験、

レベル64のジジィが取り組むことではないことかもしれませんが、

今回も人の迷惑顧みず、挑戦しちゃいました。

 

この経験は、ピアニスト、ヴォーカリストとしての僕にとっても、

そして薬物使用障害当事者としての立場から少数者差別の問題に対して発言する僕にとっても、

きっとプラスの経験になっていると思います。

僕の人生は僕のものなので、これからも好き勝手を続けていきます。