僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

この国も北朝鮮化し始めたのか

飲酒歴40年、断酒歴7年と7カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、僕たちはまだ間に合うのか・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

昨晩は、僕の音楽活動の柱の一つである、

京都伏見稲荷近くの小さなジャズハウスでのジャムセッションでした。

このジャムセッションですが、4回ほど前から、

同じくピアニストの O さんとダブルホストで展開しています。

 

ジャズでは、一つの演奏機会にピアニストが二人いるというのは、極めて例外的です。

僕よりも二回りほど若い O さんは、

ジャズのみならず、音楽全般について僕と共感できる部分が多く、

互いを尊重しながら、互いに煽り上げることのできる、貴重な相方です。

 

昨晩も、初めての方も含めて、

数人の意欲的なアマチュア・プレイヤーの皆さんにお越しいただくことができ、

大変、楽しく、有意義な時間を過ごすことができました。

 

僕たちが西日本で充実した時間を楽しんでいた時に、

関東地方では、大雨によるとんでもない被害が広がっていたようです。

今日のニュース等で知りましたが、

特に茨城県では被害がひどかったようです。

 

ここ10年近くの間にこの国は、夏場の大雨に弱い国になってしまいました。

これまでの豪雨被害は、どちらかといえば山村部を中心としていたような印象がありますが、

今回の茨城県を中心とした被害は、

平野部、さらに言えば平野部の中の都市部にも広がっていた点が、

これまでとは少し違うような気がします。

 

豪雨被害といえば、川の氾濫が第一に思い浮かびますが、

今回は都市部の保水機能の限界を超える部分もあったようで、

被害が拡大したようです。

また都市のインフラの中心の一つともいうべき、電気関係の施設が水害に弱いということも、

今回、浮き彫りになったようです。

 

現代の笑うことのできない冗談国家、北朝鮮では、

三代に渡る独裁者たちの間違った国土開発方針から、国土の森林部の大半が荒廃し、

その結果、自然災害に対して極めて脆弱な国家が創り上げられてしまいました。

科学的根拠と一貫性を欠いた独裁者の政策により、森林を失い保水力を失ってしまった北朝鮮の山間地域。

この国も国土開発について複眼的に考える視点をもたないと、

つまり、目先の経済発展だけに目を奪われずに、

地球規模で、そして何代も先の未来を見越した視点をもたないと、

北朝鮮のように、荒廃した大地の広がる国になるかもしれません。

 

僕たち一人ひとりの手では、北朝鮮人民の悲劇を改善することは難しい。

しかし、あの冗談国家の現状を、しっかりと反面教師として受け取ることはできるはずです。

朝鮮半島にルーツを持つディアスポラの一人として、考えていきたいことの一つです。