僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

上祐史浩氏について

飲酒歴40年、断酒歴7年と7カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、これも時代の証言・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

唐突ですが、上祐史浩氏です。

この頃、上祐氏が登場する YouTube 動画を見ることが増えています。

 

直接のきっかけは、幸福の科学総裁の長男である、宏洋氏の YouTube 動画からです。

 

僕は以前から、この幸福の科学という、

どう考えても理性的には理解できない宗教団体?に興味がありました。

僕自身、正統性が高いと思われるものから、かなり眉唾な怪しいものまで含めて、

宗教というもの全般に興味がありました。

さらに僕の勤務先の近くに幸福の科学学園があり、

またご近所に熱心な信者さんもいることから、

この摩訶不思議な団体に対して、学術的にもゴシップ的な面からも、関心があり、

教団自身が投稿したものや、宏洋氏が投稿したものも含めて、

幸福の科学ネタの YouTube 動画は、結構、楽しんでます。

 

そして今年の3月、教団のいうところの至高神、エルカンターレの現身であるはずの、

大川隆法総裁が死去しました。

その死去以降、宏洋氏をはじめ、多くの人びとが幸福の科学のこれまでや今後について、

YouTube 上でコメントを述べる多くの動画が投稿されるようになりました。

 

それらの動画の中には、

かつてオウム真理教の広報官ともいうべき役割を果たした上祐史浩氏が、

様ざまな考えを述べるものも多く投稿されています。

 

オウム真理教時代の上祐氏は、ああ言えば上祐と揶揄されるほどに、

屁理屈ぎりぎりの論駁家という印象が強く、

あまり良い印象はなかったのですが、

どうやら最近の上祐氏は、宗教界全体に対して、

業界内部の視点ももちつつ、信者の思いにも配慮し、

そしてある意味で社会学的で客観的な考察を展開する、

宗教批評家としての立場を確立しつつあるようです。

 

上祐氏は最近の宗教界をめぐる様ざまな問題について、

自尊感情の欠乏という観点から分析しているようです。

そしてこの自尊感情の欠乏は、様ざまな依存症も招来する可能性があると指摘しています。

 

ひかりの輪という、宗教研究サークルの主宰者でもある上祐氏は、

もちろん、研究者ではありませんが、

最悪の宗教団体の当事者であった体験もあり、

そしてその体験の中で犯してしまった罪について、刑に服した経緯ももっています。

 

上祐氏の考え方すべてに賛同するわけではありませんが、

僕と氏は世代も近いということもあり、

しばらくその発言や活動に注目しておきたいと思います。