僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

天国と地獄

飲酒歴40年、断酒歴7年と8カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、こんな日もござる・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日の僕のマインド・ステータスは、少しばかり震度が上がりました。

そんな一日の報告です。

 

1時間目と2時間目に大教室での講義の日、

いつもより早めに大学に向かいました。

研究室に入ってまず Win のパソコンを起動させようと思い、バッグを開けると、

電源コードだけしか入っていませんでした。

パソコン本体は、自宅に置き忘れてきました。

ま、いいか、研究室には Mac も置いてあるしと思い、

次にこの Mac の電源を入れました。

 

ところが、機械的な起動音は響きますが、しばらくすると見たこともない画面が現れ、

一切のキーボード上の操作を受け付けません。

僕は Mac のトラブルに関しては、自力で何とかしようとは全く考えず、

きっと Mac を使いこなしているに違いない、

若手の職員さんが大勢いる事務室に駆け込みました。

 

早速、頼れそうな若手を捕まえ、画面を見せたところ、

一人は全く見たことのない画面だといい、

もう一人は、自分の Mac も同じ症状になって、現在、Apple Store に預けているとのこと。

 

そこで、学内で一番、詳しいと思われる、職員さんの持ち場まで行き、見てもらいました。

彼曰く、ハードディスクの損傷が疑われ、

ユーザー・レベルで対応できるトラブルではないというお見立てでした。

 

 

ピンチです。

1時間目と2時間目、同じ中身の講義ですが、

講義用のパワーポイントスライドが利用できません。

 

そこで、授業内容を完全に変更し、

PC を全く用いず、板書とオーバーアクションで、

美大における講義科目の意義や意味を中心に、大汗をかきながら語ることにしました。

 

久しぶりに20世紀スタイル、昭和のパッション講義の再現です。

1時間目、2時間目とも、終了後に仲良しの学生に感想を聞くと、

意外にも好感されていたようで、僕の昭和なパッションを伝えることはできたようです。

 

しかし Mac のハードディスクが損傷してしまっているという事態は変わりません。

その Mac の中に、ほとんどの授業用スライドのデータを収納していたため、

全ての授業について、スライドデータの再作成が必要になることを覚悟しました。

 

学生との面談を終え、自宅に戻り、

現在はほとんど使用していない Dell のマシンに、

授業用のスライドデータが収納されていないかどうか確認したところ、

なんと、主な科目のデータはこちらに残っていました。

それも最新のヴァージョンでした。

 

この後期は、授業の度に新たにスライドを作成しなければならないと覚悟を決めていただけに、

地獄から天国に呼び戻されたような気分でした。

これで明日も機嫌よく、授業に取り組めそうです。

現金な奴でした。