僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

初レッスン

飲酒歴40年、断酒歴7年と10カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、これで僕もレッスンプロ・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕は多分、変わり者の人生を送ってきたと思います、いろいろな意味で。

中でも職歴は相当、ユニークだと思いますよ。

生活のためにお金を稼ぐようになってから40年以上たちますが、

大学の教師とピアニスト以外の仕事をほとんどしていません。

 

大学の教師兼研究者を目指す若者の大部分が、

定職を得られるまでは、その学力を活かして予備校の講師等で糊口を凌ぎますが、

僕にはそのような経験は全くありません。

 

22歳の時から盛り場ピアニスト業を始め、

26歳からそれに加えて大学の非常勤講師を務め、

そして34歳で専任教員のポストに就きました。

 

それ以降、30年間にわたって、大学から安定した給与を得てきました。

でもそれもあと4ヶ月で終止符を打ちます。

次の4月から安定した収入源を失います。

 

とりあえず、ミュージシャンとしての活動をできる限り収入に結びつけようと思っていますが、

もちろん、簡単なことではありません。

僕が盛り場ピアニスト業についていた時は、

バブル経済の真っただ中、今とは相当、状況が異なります。

ぼちぼちとやっていきます。

 

でそんなぼちぼちの可能性の一つに、レッスンプロという生き方があります。

レッスンプロ、プロゴルファーなんかには多い生き方ですよね。

考えようによっては、美術家や演奏家も、

殆どの人が、大学等で教鞭をとることによって生活を成り立たせているわけで、

レッスンプロといっていいでしょう。

 

今日は、僕の、レッスンプロ第一日目となりました。

とあるセッションで知り合った、歌好きアマチュアシンガー妙齢のご婦人から、

ジャズヴォーカルの指導をお願いしたいというご依頼があり、

今日、僕の練習部屋にお越しいただき、

1時間強のレッスンを行った次第です。

 

 

終了後、ニコニコ現金払いでギャラを頂戴し、

今後のレッスン方法についても相談しました。

 

この方がプロになることはありません。

しかし現在でも素人離れしたその歌唱を、さらに磨き上げることはできそうです。

収入の一つの方向が見つかったことも助かりますが、

それ以上に、やはり、音楽を通して誰かと関わることの楽しさの方が、勝っています。

レッスンを何よりも楽しんでもらう、

そしてそのためにも僕自身が楽しむ、

そんなところをセールスポイントにしながら、

レッスンプロとしての活動を探ってみようと思います。