僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

討ち入りの日に考える

飲酒歴40年、断酒歴7年と10カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、歴史四方山話?ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

この頃、日にちの感覚が少し緩んでいます。

今日は何日かという意識が、あまり働いていません。

何曜日かくらいは意識していますよ、でも、何日という数字と結びつかないですね。

 

今日は12月14日、赤穂浪士が吉良邸に討ち入り、

主君、浅野内匠頭の無念を晴らした日とされています。

 

 

忠臣蔵、変な話ですよね。

 

僕らがこどものころは、

奇妙なまでに偏った時代劇的価値観が、平気でのさばっていました。

この忠臣蔵の話も、そんなおかしな話の一つです。

 

吉良上野介による浅野内匠頭に対する陰湿ないじめはなかったというのが、

現在の歴史的な定説だそうです。

 

何か事件があった時に、

どちらかに非があり、もう一方はその被害者であるという、単純な二分法が、

この国では長く支持されてきたきらいがあります。

 

しかしものごとの殆どは、そんなに簡単には割り切れません。

21世紀という新たな混沌の時代のただなかにあって、

何か明快な指針が欲しいところではありますが、

僕が今、考えられることは、

多くの事象がスペクトラム状の連続体の上にあるという見通しです。

 

今の若者の殆どが忠臣蔵の話を知らないようです。

もしかするとこれは案外、いいことかもしれません。