僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

塩対応は心が狭いんだろうね、きっと。

飲酒歴40年、断酒歴7年と10カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、俺は丸くなれん・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今晩(12月17日)は、連続セッションホストの二日目、

ピアニストのはずなのに、お客さんのパートを考慮していたら、ほとんどベーシストでした。

 

何度か報告していますが、アンサンブルの中でベースをプレイすることは、

音楽の最も基本的な要素であるリズムやハーモニーの問題に正面から向き合うことになり、

とても有効なレッスンになります。

ありがたいことですわ、ホンマに。

 

さて話は全く変わりますが、今日の昼前のことです。

朝のピアノ練習を終え、リビングでネットサーフィンをしながらのんびりしていると、

玄関のチャイムが鳴りました。

 

休日の昼間にアポイントもなしに我が家に訪れる人はほとんどいません。

熱心ではた迷惑な宗教関係の方か、

同じく熱心ではた迷惑なセールスマンのどちらかしか考えられません。

今日の呼び鈴の主は後者でした。

 

某大手葬儀関係の会社の営業マンのようで、

「今日はこちらの地区のアンケートに回らせていただいております」と、

自社の利己活動であることをぼかすような言い方で話し始めました。

 

決して失礼な態度だったわけではないのですが、

休日ののんびりとした時間の流れを邪魔されてしまったことは事実なので、

少しむっとしてしまいました。

 

「2,3分、アンケート、よろしいでしょうか」と、一応、慇懃に訪ねてきたので、

「いややから早く澄ませてや」と、露骨に拒否感を出しつつ、答えることにしました。

 

質問そのものは、はっきり言ってどうでもいいものでした。

最後に、氏名を尋ねてきたので、

ハッキリと回答を拒否しました。

恐らく、彼に命じられた業務目的は、アンケートの回答の回収ではなく、

住所氏名といった、僕たちの基本的な個人情報だったんでしょうね。

 

僕の彼に対する態度は、大人として褒められたものではないでしょう。

しかし、今日日の社会では、

無防備に個人情報を提供してしまうことは、かなり危険なことのようです。

恐らく、今日訪ねてきた営業社員には、

自らが命じられた営業行為が、

反社会的な行為の片棒を担ぐかもしれないという危機意識はなかったと思います。

 

僕の塩対応は、常識的な大人としては失格でしょうが、

でも現代社会においては、必須のサバイバル戦略かもしれません。

心を狭くしないと生きられない世の中なのかもしれません。

イヤな時代ですよね。

何のひねりもなく、塩です。