僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

たとえ確率が天文学的に低くても

飲酒歴40年、断酒歴7年と11ヶ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、きっと学べることがあるはず・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日の僕の一日は、特に大きなイベントごともなく、

ちっちゃな上がり下がりがあっただけでした。

 

上りといえば上りなのが、

昨年から歌のレパートリーに取り入れ始めたジャズ・スタンダードの名曲、

My One and Only One の歌詞の暗記に取り組み始めたことです。

 

昨日も報告しましたように、ヴォーカリストにとって歌詞をしっかり覚えることは、

とても重要です。

経験値だけは売るほどもっている僕のようなベテランでも、

初めての会場での演奏は緊張します。

そして緊張してしまうと、楽譜や歌詞が準備してあっても、

ステージ上でメロディーや詩が飛んでしまうことがよくあります。

しかし完全に暗記して、身体が覚えていれば、その心配はなくなります。

 

そして何よりもジャズの場合、重要なのは、

その時その時の共演者や会場の空気に合わせて音楽をいきいきと変化させていくことです。

そのためには、楽譜や歌詞カードがないと演奏できないという状態は、

ミュージシャンとして大失格でしょう。

 

My One And Only One 、少しばかり歌詞が長いので、

まだ完全には頭に入っていませんが、

必ず2、3日のうちに、ものします、ハイ。

 

ちっちゃな下りは、最近一緒に行動することの増えた、19歳の彼女のことです。

明日、初詣に一緒に行く約束をしていましたが、

今朝から体調を崩したということで、デート延期の連絡が来ました。

ま、仕方がないですよね。

 

 

ところで一昨日に起きた、羽田空港での信じられない事故ですが、

少しづつ、詳細が明らかになってきました。

まだすべての経過が解明されていませんので、

事故原因そのものはまだ不明なままです。

 

ただし、どうやら、多くの不幸な偶然が、不幸にも連続的に起こってしまったということのようです。

飛行機のように、一度トラブルが発生すれば、

間違いなく悲劇的な結果に結びつく乗り物の運行に当たっては、

リスクを回避するための安全策が何重にも巡らされているはずです。

 

しかし完璧な安全策というものは存在せず、

どのような安全策も、ごくわずかな破れや隙間の可能性があるようです。

そして今回の事故は、そのような破れや隙間が不幸にも連続でつながってしまった結果のようです。

 

何十万分の一、何百万分の一、あるいは何千億分の一であろうとも、

確立を表す分数の分子がゼロにならない限りは、

リスクというものは現実化する可能性があるということですよね。

 

今回の事故から今の段階で僕たちが学べることの一つは、

超低確率の事象であろうとも、絶対に起こらないとは解釈できないということでしょう。

石橋をたたいて渡っても、橋が落ちることはあり得ます。

石橋をたたきながら、且つ最悪の事態も想定するマインドセットが重要なようです。