僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

しっかり歌詞を読んだら、泣けてしまった

飲酒歴40年、断酒歴8年と1カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、今日もイキってます・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は予想外の始まり方で一日があけました。

5時半に目が覚め、6時前にリビングに降り、

いつものように腹筋のプラクティスを始めようとしたところ、

スマホがショートメッセージの着信を知らせてました。

倅からで、今から駅に着くので、迎えに来てほしいとのこと。

 

自身もプレイヤーであり、熱心な京都サンガのサポーターの倅は、

昨日、サンガの試合を見に行ってました。

どうやら試合の後、何人かのサポーターと京都で盛り上がり、

結果として朝帰りになりました。

 

あまり詳しいことは聞いてませんが、

どうやらいろいろな経歴をもったサポーターたちと交流をもてたようで、

有意義なオールナイトだったようです。

 

さて今日も僕は、ほぼ1日中、ヒッキー君、

6割の時間をピアノの前で過ごし、3割の時間をパソコソの前で過ごしたかな。

 

昨日も報告しましたように、

シンガーにとって歌いたい曲の歌詞を覚えることは必須であることを実感しましたので、

今日も歌詞をしっかりと覚えることに時間をかけました。

 

ジャズ・シンガーとしての僕の一つの売りは、

ロックやポップスの古典的な名曲に勝手なアレンジを施し、ジャズとして歌うことにあります。

今日はロッド・スチュアート Rod Stewart の代表的なヒット曲、

セイリング Sailing をおさらいしました。

 

ロッド・スチュアートといえば、ほとんど潰れかかたようなハスキーヴォイスが魅力ですが、

僕の声はどちらかといえばストレートな音色ですので、

ロッドのコピーをする訳にはいきません。

いろいろアレンジにも工夫を凝らす必要がありそうですが、

セイリングは、曲の成り立ちが非常にシンプルなので、

いろいろと挑戦できそうです。

 

セイリングは、いわば人生をヨットの航海や鳥の飛行にたとえ、

最愛の人との人生について語った歌です。

歌詞の後半に、ちょっと引っかかる部分があります。

I am dying, forever trying to be near you.

という詩ですが、今まであまり気を留めなかったのですが、

非常に重たい意味をもっているように思いました。

 

「俺は今、死を迎えつつある、永遠に君のそばにいることを願いながら」

といったあたりが直訳ですが、

このフレーズの前に、Can you hear me through the dark night. という部分があり、

この中の君という言葉の解釈によって、意味が幅をもつことが分かりました。

 

僕はこれまで、Can you hear me の you は、歌を聴いている人だと思っていたのですが、

もしかすると、孤独の人生の中で、

まだ出会えていない最愛の人となる人への呼びかけかもしれないと思い始めました。

特に、through the dark night 闇夜を突き抜けて僕の声が聞こえるかいという部分が、

ホンマの死の間際で出会うことになる最愛の人に対する呼びかけであると考えると、

とてつもなく重たい、深刻な愛の歌だと思えてきました。

 

人生の最後の瞬間に本当の愛を知る、

そして人生はそこに至るための Sailing であり、Flying であるといっているのかもしれません。

 

この勝手な解釈を思いついた時に、思わず、涙が流れてきました。

 

もちろん、ホンマにわがまま勝手な解釈です。

僕は研究活動のために英語を使ってきましたので、

文学的な英語については、よくわからない部分も少なくありません。

洋画を見ていても、何でもないはずのセリフが全く分からないことはよくあります。

ですので、今回の僕の理解が、ムチャクチャ頓珍漢なものである可能性もあります。

 

でも誤解も含めて解釈であり、創造であると甘えることにしましょう。

 

今日もレベル65のわがまま全開です。