僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

遊んでるように見えて・・・

飲酒歴40年、断酒歴8年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、この仕事は今後も・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

僕の大学教師としての賞味期限も、あと9日となりました。

本日の午前中は、大学で学生の履修相談という仕事をこなしてきました。

恐らく大学での最後の仕事っぽい仕事になるでしょう。

 

昼からは、県内にある知的障害者のための施設に行き、

僕の研究活動の柱の一つである、

障害者も平均者も共に楽しむことのできるアート・ワークショップ指導を行ってきました。

 

今日実施した課題ですが、

用意した素材は、

ホンマに大量の洗濯バサミ

園芸用ポット2種、

食品用簡易プラスティックトレ2種

の、5アイテムです。

これらの素材を組み合わせて、特にテーマは設けず、

自由にオブジェ造りを楽しんでいただきました。

 

 

正直に言います、今日のワークショップの課題ですが、

ホンマにテーマも技法も決めず、材料だけ決めて持ち込みました。

きっとみんな、好きなように遊んでくれるだろうという、

完全に出たとこ勝負、無責任っちゃぁ無責任、

自由っちゃぁ、自由、

アートらしいっちゃぁアートらしい、

手抜きといえば、手抜き、

仲間たちを信頼しているといえば、そうも言える、

賞賛することも非難することもできる課題設定でした。

 

実際にやってみた結果ですが、

施設の利用者の皆さんも、そして施設のスタッフの皆さんも、

僕の期待を上回る、新しい技法を次から次へと編み出し、

みんなの笑顔とドヤ顔があふれる1時間になりました。

僕の目論見は成功したといっていいでしょう。

 

もちろん、たまたま成功裏に終わったわけではありません。

この施設でのワークショップを始めてから、数年が経ちます。

月に1回、時に学生とともに訪れ、利用者やスタッフのみんなとともに、

笑顔を追求するトライアルを続けてきました。

そんな中で、ある種の信頼関係を築くことができたという自負があります。

 

今日の僕は、次から次への新しい試みに挑戦する仲間たちに対して、

ひたすら煽り続けました。

指導らしい指導は全く行わず、

利用者のみんな以上にはしゃぎまわって、みんなの新しい発見を誰よりも早く喜びました。

はた目からは、およそ、仕事中の姿には見えないでしょうね。

でも、僕が追求してきた障害者福祉活動の一つの形です。

 

大学は卒業しますが、

この活動は続けていくことになっています。

申し訳ありませんが、おもろい人生を継続します。

もちろん、そのための最低条件は、僕たちの自慢、断酒ライフの断固たる継続です。