僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

当たり前な毎日

アル症と肝硬変、
考えてみれば、とんでもない病気と一緒に暮らしています、リスボン、57歳。
でも、(人から見ればウザイほど)元気です。

本日もリスボンの、ノープラン・わがまま・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。


今年の正月は、とんでもなくまん丸のお腹とともに明けました。
末期肝硬変のせいで、腹水が溜まっていたのです。

やがて(尾籠な話ですが)排便に不都合が生じるようになり、消化器科の診療を受けました。

血液検査の結果、速攻で入院が決定し、約40日間の入院生活が始まりました

さすがに食事や行動が制限されたこともあり、2月の末には帰宅が許可されました。
そして、アルコール外来の診療を受けたところ、アルコール依存症の診断をいただきました。

断酒生活者、リスボンの、断酒ライフが始まったのです。

以来、さまざまなことが起きました。
そしてそれらのいくつかについては、このブログでも報告しています。

そして今週から、本当に、ホンマに、大学教師としての僕の生活が復活します。

これまでも大学には顔を出して、共同担当の授業の指導に当たったり、研究出張にも出かけましたが、
ホンマに僕自身が僕自身の責任と管理のもとで、独力で行う授業は、今週から再スタートです。

かつての当たり前な毎日が始まります。

ただかつての当たり前と異なるのは、かつては毎日酒を飲んでいたのが当たり前だったのが、今では酒を飲まないのが当たり前になっているということです。

おかげさまで、本当におかげさまで、再飲酒欲求もほとんどありません。

そして、多分、家族を中心に、周囲に迷惑や心配の種を撒き散らしたにもかかわらず、
再び生きてよし、という神様からのご判断がいただけたようです。

人とは異なることを行ってきた僕の人生、そしてそこに何らかの価値を見出してきました。
でもこれからは、当たり前のことにも意味を見出していこうと思います。

57歳で当たり前の大切さに気がつきました。
遅かったかもしれません。
でも、気がつくことができたと思います。
気がつかなかったら、もっとひどい人生だったでしょう。

人と違うもよし、当たり前のこともよし。

精神的な成人式をようやく迎えたのかもしれません。

みなさん、そして僕も、今日も(明日も)ご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続しましょう。