僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

永遠に続く坂道と階段、そして踊り場

この頃、いろいろな依存症に対する世間の関心が少しずつ高くなっています、
そして、その度に依存症の判断基準が示されますが、
それを見るたび、やっぱり僕はアルコール依存症なんだと、思いを新たにしています。
アル症と肝硬変、アルコール由来の2大疾患と仲良く暮らしています、リスボン、57歳。

本日もリスボンの、わがまま・ノープラン・無益有害・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

MacBook Airを購入して1年経ちました。
昨晩、これまでの使い方の勘違いに気がつきました。
買ったときから、サウンドの左右バランスがおかしいなと思っていたのですが、
なんのことはない、システム環境設定の調整ミスでした。

ただし、ここで言い訳をします。
システム環境設定(ウィンドウズではコントロールパネルになるのかな)のサウンドの項目から調整すればいいのはわかっていましたが、どうしても左右バランスの項目に行き着けなかったんです、昨日までは。
で、もっと言い訳しますと、実は今でもどうやって行き着けたのか、よく分かっていません。

このあたりに、マックのインターフェイスの独自の癖がありそうなんですよね。

マックのデスクトップは、アイコンにしてもプルダウンにしても、クリック操作にしても、一度分かってしまえば、むちゃむちゃユーザー・フレンドリーなんです。

しかし、ちょっとした原則を体得するまでは、取説があるわけでもないので、非常な困難を感じます。

いやいや、分かりやすいで、と反論するあなた、
あなたはすでにマックのインターフェイスの癖を体得した、経験者ユーザーですから、反論できるんです。
ウルトラビギナーの頃を思い出してください。

誰でも一度や二度は、(マックに限らず)モニターをぶん殴りたい衝動に駆られたことがあるでしょう。

僕はいまだに、マックでワードを使っているときの、ページのプルダウンの方法が分かっていません。
きっと簡単なんだろうと思いますが、今のところ、でけまへん。

物事の習得は、一度一つのステップをクリアーすると、ある一定のレベルの達成が保証されるものも少なくないですよね。

例えば、語学。
特に、リスニング。

ある日、それまではナンノコッチャ分からなかった単語の連続が、突然、意味の連続として聞こえるようになります。
(これ、ホンマです、感動もんですよ。)

例えば、自転車の運転。
一度乗れるようになれば、全然、難しくないですよね。

例えば、水泳。
カナヅチの人にとっては恐怖でしかないものが、泳げる人には、カナヅチという状態そのものが、想像すらできない。


僕たち、アル症者にとって断酒ライフは、どうでしょう。

残念ながら僕たちの目の前には、ここまできたら一つの段階をクリアしたという踊り場は、ありませんよね。
ずーっとだらだら続く坂道かもしれませんし、多少、階段というサポートがあるかもしれません。
でも、僕たちの目の前にあるのは、いつでも最下段まで転げ落ちることができる、不断の用心を必要とする恐怖の坂道です。

この坂道、怖い道です。
でも、みんなで笑いながら登っていきましょう。
僕たちに許された選択肢は、それしかありません。
選択肢ですらないのです。

恐怖の坂道、永遠の踊り場なき階段、みんなで登れば怖くありません。
みんなで楽しくご機嫌さんで、今日も(明日も)
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。