僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

脳細胞

いい秋です。
でもアル症です。
爽やかな青空です。
でも肝硬変です。
でも、元気です、変人リスボン、57歳。

本日もリスボンの、自己チュー・偏屈・ノープラン・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

以前にも書きましたが、僕の酒浸りは、そしておそらくアル症は、20代の頃から確定していました。
さすがに昼酒、朝酒は50代になってからですが、
外泊の際にはまずは酒の確保が必須でした。
断酒ライフ継続中の現在では、考えられないことです。

ですので、遅かれ早かれ、肝臓を言わし、アルコール依存症にもなるんだろうなぁ、と考えていました。

予想通り、この1月に肝硬変を発症し、退院後にアル症の診断を受け、断酒ライフに入門したわけです。

飲酒生活中に何度か経験したのですが、おそらく皆さんも経験されていると思います、
たまに酒量が少なく済んだ翌日、むっちゃむちゃ頭が冴えていることって、ありますよね

で、断酒ライフ継続中の今、頭脳労働に関しては、きっと素晴らしい成果があげられるんだろうな、
と期待していました。

ところが、正直なところを書きますと、断酒を継続しているにもかかわらず、
あまり、パッとしないんですよね。

僕の場合、英語文献を読んでいく量と速さで、その日の頭の調子がある程度、判断できます。
頭が働かない日は、全く読み進むことができませんし、調子の良い日は、スイスイと読んでいくことができます。

圧倒的に読書量が増えるんだろうなぁ、と期待していたのですが・・・
結果的には、飲酒中とそれほど変わることはなかったんですね。

断酒者になった後でも、調子の良い時は良いし、あかん日は全くあきません。
むしろ、あかん日の方が増えたかも・・・。

なぜだろうと考える日々です。

可能性として一番大きいのは、
もう、脳の働きが進化できる年齢ではなくなっているということ、
いやむしろ、どんどん劣化していく一方の年齢に達してしまったこと、です。

人生の避けられない一過程としての、日常的な認知症的傾向も、生じてきているのかなとも思います。

何年か前に、機械工学科を卒業し、大企業の技術部門で仕事をしている同窓生たちと酒を交わす機会がありました。
その時彼らの大半が言っていたのは、技術畑は若い者には勝てない、という悟りと確信が混じった、ある種のいい意味での諦観でした。

僕は、どちらかといえば、人文学的な考察領域、そしてその中でも直観的な働きが重視される、芸術の分野で仕事をしていますので、彼らよりは延命(?)が図ることができるはずですが、

でも、努力の向かうべき方向を少し考えなければならない、という年齢に達しているようです。

高齢であることを有利に働かすことができるような仕事の仕方を模索していかなければならないんでしょうね。

ま、ぶちぶち言ってもおっさんはおっさん、(みなさんがおっさんとは限りませんが)おっさんなりに皆さんも僕も、今日も明日もご機嫌さんで、
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。