僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

中国老人的力

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アル症と肝硬変と仲良く格闘中、上海、じゃなかったリスボン、58歳。

本日もリスボンの、気まぐれ・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

1週間の上海・調査出張から帰ってまいりました。

いつでも出張帰りに感じるのですが、やっぱり、あっという間に元の生活のペースに戻れますね。
あれだけまとわりついていた上海の街の匂い、もうすぐ忘れそうです。

今回の出張、飲酒の危機は少しありました。
予想されたことですが、やっぱり行きと帰りのフライト中の食事です。

今回は久しぶりにLCCではなく、大手を利用したため、行きも帰りも機内食のサービスがありました。
そしてアテンダントが、飲み物を勧めてくれるのですが、
こちとらどう見ても一見しておっさんですので、まずはワインかビールを勧められます。
飲酒者であった頃は、ここぞとばかりに飲み散らかしていたところですが、
もちろん、今回は試練です。

一瞬、心が揺らぎましたが、でも本当に一瞬のことでした。
今ここでスリップしたら、楽しいはずの調査出張がどうなってしまうのか、
帰国したのちにちゃんと家庭生活や仕事に戻ることができるのか、
そして、ほんの一時の快楽の後にやってくる山盛りの苦痛に耐えることができるのか。

ブログの先輩たちのご報告からの言葉が様々に囁いてくれました。
そしてそれほど苦しい思いもせずにこの試練を乗り越えることができました。

帰りのフライト、隣の腹囲推定2メートルのおっさんがビールとワインの2重攻撃をかましてくれましたが、
こちらも軽々とかわすことができました。

アルコール抜きの海外旅行、できました。

さて、以前、台北に行った時のも感じたのですが、
中国の高齢者たち、元気ですよ。

台北と上海の2箇所だけで断定することは危険ですが、
どちらの大都市においても、高齢者たちは公園に集まり、
太極拳や音楽を共に大勢で楽しむことに、人生の大きな華を見ているように思われました。

ゆったりとした太極拳の動きは、無意味に急ぐ僕たちのライフスタイルを優しく諭してくれます。
また、中国大陸のペンタトニック(五音音階、ドレミソラの5つの音からできているメロディーやハーモニーによる音楽。いかにも東洋風に響きます)による、単純なメロディーは、
しかし単純であるがゆえに、感動的ですらありました。
歌い手が主導する歌に集まった皆さんも嬉しそうに声を合わせてコーラスの輪が広がっていく、
決して洗練された音楽ではありませんが、
音楽の原初的な形やパワーが溢れていました。

やっぱり東アジアの文化をリードしてきた中国の人びと、
その四千年の歴史から僕たちは、まだまだ学ぶことがありそうです。

上海(自慢)日記、もう少し続きます。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。