僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

こどもの感覚

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ばて気味です、でも酒を飲んでいないので頑張れます、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、独断と偏見・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


言うても仕方がないのですが、蒸し暑いですねぇ。
ホンマにこの国の夏は、亜熱帯化しつつあるようです。

今度はインドネシアでも訪ねてみようかな。


さて、昨日に引き続き、こどもの絵を投稿します。

昨日の絵が小学校1年生の作であったのに対し、今日の絵は、小学校4年生が作者です。

昨日の牛さんは、牛ともいえるし、にゃんことも、ワンちゃんともいえるような描写でした。
1年生のこどもにとっては、牛であろうとにゃんこであろうとワン太であろうと、4つ足の毛に覆われた動物ということでは、
共通性をもつ、あるいは同じくくりに入ってくるんでしょうね。
表現がある意味で観念的です。
四つ足の生き物に対する観念がメルヘン的なので、僕たちは小学1年生の女の子の描いた絵をかわいらしいと思うのでしょう。

一方、今日の小学校4年生の男の子による絵は、
できる限り自分の目で見えたことを自分の筆使いで描こうとする、積極的な意思にあふれています。
キャタピラの内側、KOMATSUというロゴ、そしてメンテナンスをしている職人さんの襟元の表現に、
不正確ながらも、世界を自らの感覚でとらえようとする、感性と理性のバランスのとれた精神の輝きが窺えます。
しかも技術や知識は未完成なので、決っして技巧的でもなく、しかし個人の感覚、個性がよくあらわれています。

残念ながら僕たちは、勉強を進めるにつれて絵のこざかしい表現方法や知識を身に着け、
能力の裏付けを得たこどもは絵のうまいこどもとして成長し、
ぱっと見の正確さを身に着けることができなかった凡人のこどもは美術の嫌いなこどもとして成長していくことになります。

こどもの将来の可能性に対して大きな影響力を及ぼしかねないという点では、
小学校の先生の役割はムチャむちゃ重大です。
しかしほとんどの先生方は、発達学の概要しかご存じありません。
従いまして、どれほど多くの天才の芽が摘まれたことか、想像すらできません。

4年生の、正確に世界を認識し再現しようとする意図と未完成な素朴の技巧のコンビネーション、
これはある意味で得難いものです。
僕たちは、このコンビネーションを失うことを教育の成果と考えがちですが、
そこには、経済成長第一主義の一面的な価値観の毒がしみこんでいます。

忘れ去ったものを復活させることはほとんど不可能ですが、
一面的な価値観の支配に対してアンチテーゼを唱えることは不可能ではありません。

まだまだ世界には面白いものがそこかしこにあります。
そう簡単に死ぬわけにはいきません。

サバイバルしまくりましょう。
そのためにも

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。

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