僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

美大の入試

アル症です、肝硬変です、人生の惜敗率、高いのか低いのかはわかりません、でも厚かましさ一番、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、雑学?ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


この頃、仕事に対する不満というか、仕事上の不遇に対する不満ばかりを書いてきましたが、
僕は、基本的に大学の教師、それも美大の教師という今の仕事は、天職だとは思っています。

ほかの職業についていたらどうなっていたのかというのは、全く想像ができません。
何しろ通常の会社勤めをしたことがありませんので。

若いころから音楽も美術も好きで、しかもどちらの分野でもただ好きなだけではなく、
良いと思ったものについてその理由を自分なりに納得しないと気が済まないというあたりが、
僕のアイデンティティーの一部であることは間違いありません。

そんな自分のアイデンティティーを活かせているのですから、幸せ者ともいえます。

今日はそんな僕の職場の大きな仕事の一つ、入試業務でした。

美大の入試、特に実技試験、
多分、多くの人にとってはちょっとした不思議ワールドでしょう。

まず、採点の不思議があると思います。

アートには正解がないとはよく言われますが、
しかし、どの分野であれ、基本的な技能に関しては正解があるのです。

したがって美大の試験、特に僕の勤めている大学で受験生に課しているデッサンの試験では、
見る人が見れば、間違いなくわかる採点基準があります。

それから試験時間。

今日の試験は、4時間半のデッサンです。
昼の12時に開始し、終了は4時30分。

4時間半の間、受験生はひたすら鉛筆を動かします。

一つの試験が4時間半もの長時間にわたって続くという事態、
普通の神経では拒否感全開ですよね。

でも驚くべきことに、受験生にとって4時間半という試験時間は、
どちらかといえば短いのです。

もっと長い時間をかけてしっかり描き込みたいというのが受験生の本音です。

僕たち監督者は、さすがにこの形式でのカンニング等の不正行為は考えにくい試験ですので、
途中で交代しながら監督を続けます。

また、受験生たちの試験作品の制作過程も目の当たりにできますので、
学科の試験とは異なる楽しさもあります。

しかし、監督者にとって4時間半はさすがにちょっとという感じですけどね。

今日は不思議ワールド業務も無事行い、
また不思議ワールドにいながらも頭の中では別の仕事の構想を練るという副業もできました。

明日は日曜日ですが、今日、副業として練り上げてみた構想のさらなる具体化について検討しようと思います。
ちなみに、とある展覧会の展示計画です。

またその話も報告します。

たまにはご機嫌さんのまま終わりましょう。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。