僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

若者よ、世界を目指せ!

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飲酒歴40年、断酒歴2年と少し、香港歴5日、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、説教くさいかも・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


香港でのリサーチ活動、4日目。

本日も天気に恵まれ、有意義な調査(という名のそぞろ歩き)を行うことができました。

特に今日は、香港でも、
現代美術と古美術のギャラリーが多く集まっている上環(シェンワン)地域を集中的に見て回りました。

上環地域、ちょうど京都の祇園から寺町にかけてのあたりを想像していただくと近いかもしれません。

現代美術のギャラリーと若者が集まりそうな先鋭なブティック、
そして外国人がメインの客と思われる古美術ギャラリーが競うように軒を並べています。

幾つか事前のリサーチでピックアップしていたギャラリーのみならず、
歩きながらこれはと思わされるような画廊にも飛び込んでみました。

幾つかのギャラリーでは店番をしているスタッフとも話ができました。

残念ながらアーティストと話をする機会はありませんでしたが、
香港のアート事情について直接確認することができました。


残念ながら日本ではまだアートマーケットが一般化してはいませんが、
香港では、若いアーティストの作品が結構、取引されているようです。

幾つかの画廊では、日本人のアーティストの作品も扱われており、
少なからぬ点数の作品に、買い手がついたことを表す赤丸が付いていました。

でそのようなアーティストのほとんどが、
日本ではほとんど知られていないような人たちでした。

もっとも僕のアンテナが弱いのかもしれませんが。

あるギャラリストに話を聞いてみると、
香港のアートマーケットで取引されている日本人アーティストは、
自ら積極的に売り込みに来ていたようです。

つまり、日本のアート業界の中で待ちの姿勢で作家活動をしていても、
らちがあかないということでしょう。

自らの作品をもって世界に打って出ること。

日本で何かの賞を受賞する機会や高名な評論家の目に止まる機会を待っているよりも、
とにかく、買い手のいる地域に作品をもっていくこと、
このことの方がはるかに早いようです。

おそらく日本の若者たちは、言葉の問題で気おくれをするんでしょうね。

でもアーティストたるもの、作品という何よりも説得力のある言葉をもっている以上、
恐れることはないんです。

僕はアーティストではありませんが、
アーティストを目指す若者たちをそそのかすことを生業の一部としています。

下手でもいいから英語で自分を売り込め!
君たちには作品がある!

若者たちには鬱陶しいかもしれませんが、
この檄を今回の出張のお土産の一つにします。

写真は上環地域で見かけた落書きの一つです。
落書きも、日本でよく見るワンパターンのものばかりではなく、
結構、ユニークなものを見ることができました。

さてリサーチもあと1日です。

いつものように
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。