僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

忘れてました!

飲酒歴40年、断酒歴3年と2か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、常に前と後ろを見ましょう・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。



いきなりですがタイトルで吠えています、

何を忘れていたのかというと、

今日が月記念日だったことです。

今日で断酒ライフの継続期間、3年と2か月を達成しました。

👏👏👏 🎆🎆🎆 🎉🎉🎉


しかし忘れもしますよね、3年と2か月、

一応記念日は記念日ですが、

あまりにも中途半端な記念日です。



でもこんな中途半端な記念日も
あと、60年継続する予定の断酒ライフの貴重な一日、

お祝いし、振り返り、これからについて考えてもいいですよね。



先日、卒業式に参加したことを報告しましたが、

今年卒業した彼女・彼らは、

3年前の僕の異常なふるまいについて実際に目にした、最後の学生たちです。


入院する前の最後の半年くらいは、

マジックやチョークをもつ僕の右手は小刻みに震えていました。


幸いなことに入院したのが1月19日、
つまり、彼女・彼らへの授業は終えていましたし、

彼女・彼らの卒業式の頃には退院していましたので、
卒業式に出席することはできました。


4月からの4年生たちにとって僕は、
入学して2か月間は病気で休職していた先生でした。

3年生と2年生のほとんどは、
僕が大きな病気にかかったことを知らない諸君です。


彼女・彼らに僕の経験について部分的に語ることはあると思います。

僕が今、大学で担当している授業で、障害や疾病の問題を直接取り上げることはありませんが、

デザインや現代美術について考える時にモダニズムの問題を取り上げなければならないことがあります。

そしてモダニズムという思想、
標準的な健常な人間という、
ある種の幻想的なアイデンティティーを暗黙の了解としているのですが、

モダニズムについて批判的に考える際に障害や疾病といった視点が有効になる場合が少なくありません。


そのような観点から僕にとって、

身体的な疾病としての肝臓の機能障害、
および精神的な疾病、あるいは障害としてのアルコール依存症とともに暮らすことになったことは、

考察の幅を広げ、授業の説得性を向上させるための良い機会にもなった面があります。


しかしそんな厚かましい僕でも、
若い彼女・彼らに、ストレートに飲酒の問題の難しさを語る覚悟は、
まだできていません。


若者にアルコールの危険性、
あるいはアルコールとどっぷり付き合ってしまう生活の危険性については、
僕たちが語るべきだとは思いますが、

そのタイミングや状況設定については、
慎重に考える必要があるでしょうね。


でも人は(誰かの)失敗体験からも成功のためのエキスを学ぶことができます。

僕たちの経験も、
これからの社会にとって重要な要素であるダイヴァーシティー Diversity の一つです。

ダイヴァーシティーメッセンジャーとして生き続けていきましょう。

ですので

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。