僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

LGBTの皆さんの苦労と僕たち

飲酒歴40年、断酒歴3年と2か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、差別を考える・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。



LGBT性的少数者
統計の取り方や調査の方法によって若干の数字の揺れはありますが、

ほぼ、全人口の一割くらい、いらっしゃるそうです。


僕はこの中で、

L(女性同性愛者)、G(男性同性愛者)、B(両性愛者)については、直に知っている方はいないのですが、

T(トランス・ジェンダー、性同一障害)については、学生を中心に何人かの知り合いがいます。


トランス・ジェンダーの皆さんにとって職場でカミングアウトするかどうかということは、

単に生きざまといった気合の問題にとどまらず、
就業の可否そのものをも左右しかねない問題だそうです。

特にサービス業にとどまらず、
広い意味での接客を含む職種の場合、

顧客との関係を考えると、
トランス・ジェンダーの当事者のみならず、
雇用者もそう簡単に割り切るわけにはいかない、
様ざまなケースを想定しなければならないということなので、

話は簡単ではないそうです。


僕たち、アルコール使用障害者も、
ある意味で、職場でカミングアウトできるかどうかということは、

少しばかり似たような問題に直面しているかもしれませんね。


僕の場合、
障害学という、
社会差別としての障害について考える学問に従事していながら、

職場での上席者や理事者、ならびに法人の管理者に対してカミングアウトすることは全く考えられません。

教師でありながらアル中とは何ちゅうことや!
というような前時代的な非難にさらされることはないと思うのですが、

しかしアル中とは意志の弱かった人物という、
決して正しいわけではない偏見と闘うだけの覚悟はまだできていません。

やはり、人物考果にも影響するんだろうなと、ビビってしまいます。


そう考えると、
カミングアウトしているトランス・ジェンダーの方って、
相当、覚悟が座ってらっしゃってるだろうなと思います。


もちろん、気持ちの上ではアル症を恥じる必要はないと思っていますが、

恐らくはなかなか消えないであろう、世間様の誤解に立ち向かう覚悟と気合はまだできていないのが正直なところです。


でも何回か決意を述べているように、
いつかは堂々とカミングアウトしなければならないでしょうね。

しっかりカミングアウトできる日のためにもいつものように


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。