僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

セウォル号から5年

飲酒歴40年、断酒歴3年と2か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、絶望の中に希望を・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。



今日は、海運史上、最もおぞましく、そして憎むべき惨事、
セウォル号の沈没事故から5年だそうです。


修学旅行中の高校生を中心に多くの死者を出したこの水難事故、

直接的な原因は今なお、不明なようです。


が、

間接的な原因、

あるいは事故を生み出すことになった遠因や、
救出作業を中心とした事故後の対応がとてつもなく酷かった原因については、

どうやら、韓国社会の様ざまな歪みに求めることができるようです。


そしてこの事故をもたらした韓国の歪み、

5年たった今、さらに悪化しているようで、

それらは若者の就職率の低さと、失業率の高さ、

あるいは国全体としての出生率の異常な低さに現れているらしいです。



今朝のNHKニュースで、

この事故による死を免れた数少ない修学旅行中であった高校生の一人、

チャン・エジンさんの言葉が紹介されました。

曰く

「罪悪感をもちながら、明るく生きていきたい」

これは、事故で無くなってしまった同級生の遺族に向けてのメッセージだそうです。


幸いにも早めに脱出できたため生き残ることができたエジンさん、
脱出する時に少しでも振り返っていれば、
もっと多くの仲間を救うことができたかもしれないと感じ、

今でも自らを責めているそうです。

しかし遺族は、
「重荷に捉えず、明るく生きてほしい」と伝えているとのこと。


エジンさんの言葉も、遺族のメッセージも、

悲惨な事故から学ぶべき教訓は生かし、
しかも前向きに生きていくことの大切さを、しっかりと伝えてくれています。


そして特にエジンさんの言葉は、
僕たちにとっても大きな意味をもちそうです。


僕たちがアルコール依存症になってしまったことの遠因の中には、
僕たち自身の弱さや甘えがあったことは否定できません。

したがって僕たちは僕たち自身の責任について放棄することはできません。

しかしそんな僕たちも、
明るく生きていく権利をはく奪されることはありませんし、
しっかりと主張すべきです。


罪悪感という言葉が適切かどうかは分かりませんが、

非はしっかりと認識して、
未来を見据えて明るく考えるべきでしょう。

若者の言葉にしっかりと励まされた一日の始まりでした。


ではいつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。