飲酒歴40年、断酒歴4年と4か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。
本日もリスボンの、多分何事も起きてはいません・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
ちょっともったいぶったようなタイトルを付けましたが、
ここ1週間ほど、少しだけ悩まされている問題があります。
今まで僕は、二つの学会に所属し、
僕自身の研究発表や、学会運営の裏方さんの仕事をしてきました。
しかし2年ほど前から、
大学教師としての卒業が近づいてきたこともあり、
学会活動も少しづつ整理していこうと考え始めました。
そして今年の1月ですが、僕が所属してきた二つの学会の一つ、
意匠学会という、デザインという造形分野について多角的に研究する学会をやめることを決意し、
退会届を出しました。
この学会を退会するにあたり、かなり悩みました。
研究者としての僕にとってホームグランドともいうべき学会であり、
過去には副会長の職も6年間、務めました。
しかし、ジャズの世界へと僕の活動の中心を移していくために、
あえて、ルーツともいうべきバックグラウンドから整理するべきと考えました。
僕は退会したつもりになっていたのですが、
この4月に新たに就任した会長から、
退会を踏みとどまってほしいという連絡をいただくようになりました。
新たな会長は、僕の大学の後輩で、
もちろん、この学会でも20年以上、色々と一緒にやってきた、
まさに気の置けない仲です。
彼女からの、僕の退会を考え直してほしいという連絡が、個人的なものであれば、
僕の思いを伝えるだけの事なのですが、
学会の役員会が僕の退会届を受理しないことを決議し、
そのことを新会長が会長として僕に連絡しているらしいのです。
一人の会員に過ぎない僕の退会を、
組織としての学会が認めないということであり、
場合によっては話は少々、めんどくさいフェーズに入り込む可能性があります。
学会の規約では、
退会を希望する会員は、退会の意志を書面かメールで提出することになっており、
それ以上の規定はありません。
したがって僕の退会届に瑕疵はありません。
ご丁寧もに署名捺印した書面を郵送しました。
ですので、知らん顔をしておけばよいのですが、
先ほども書きましたように、新会長は後輩であり、
そして学会の役の皆さんも、全員、懇意にして頂いてる方々ばかりです。
だからこそ、退会届を受理しないという決議をなさったのでしょうけど、
僕も悩み悩んだうえでの決断ですので、
そこは思いやってほしい、尊重してほしいという思いがあります。
法律的に考えれば、
今回の学会役員会による僕の退会届の不受理は、
人権侵害に当たる可能性もあります。
もちろん、そんな風に大ごとにして騒ぐつもりはありませんが、
悩ましい事態になっているのは間違いありません。
こんな時に飲酒者であれば、
ちょっと久しぶりに付き合ってよ、てなことを言いながら面会の機会をもち、
いろいろと話をしながら、ほろっとこの話題に触れ、
納得してもらう事を考えるのでしょうけど、
こちらは断酒者であり、飲酒者である彼女に、
ちょっと甘いもんでも付き合ってよ、という誘いも難しいような気もします。
ましてやこんなご時世、面会の機会そのものがもちにくいよね。
多分、これ以上、何事も起こらず、
僕の退会届は事実上、受理された形で落ち着くでしょう。
会にとどまってほしいというお声をいただいたのは、
正直、少しは嬉しいものでした。
でも、僕も僕の人生について、決意しつつあるしね。
こんなこともあるんでしょう。
いつものように
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。