僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

憐れむべきか、無視すべきか

飲酒歴40年、断酒歴7年と7カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、老いるとはいかなる事態か・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日の本欄は、多分、不快な内容だと思われます。

しかし、一つの記録としてブログという形でクラウド上に残しておいてもいいかなと思います。

 

今日は親父を医者に連れていく日でした。

2年前に何回か狂言自殺騒ぎを起こしたクソおやじ、

現在は認知症の進行とともに、食事等のサービスの提供のある高齢者住宅に住んでいます。

 

まず僕の車に乗るなり、今日はどこへ行くのかと尋ねてきました。

睡眠導入剤使用障害の疑いの濃いこのおっさん、

現在では、日付や自分の行動予定についての認識がかなり怪しくなっています。

 

そして何よりも、多分、本人も困っているのは、

四六時中、尿意を催していることです。

泌尿器科にもお世話になっていますが、

膀胱をはじめとする排尿器官には特に問題はないそうです。

 

恐らくは老化に伴うある種の感覚異常として、

常に尿意を感じているのでしょう。

今日、診察を受けてきた心療内科の先生のお見立てもそのような感じで、

先生いわく、高齢者、特に認知症が疑われる男性高齢者には、

頻繁な尿意に襲われることは、ありがちな症状なんだそうです。

 

今日も、施設から出かける前、

医院に到着してすぐ、

診察終了後、

そして薬局に着いた時に、それぞれ尿意を訴え、トイレに行きたがりました。

 

医院の待合室では、他の患者さんにも聞こえるかのように、

つらいと言いながら、トイレに連れて行けと要求します。

 

クソ親父が尿意に苦しんでいるのは、嘘ではないとは思います。

その意味では、憐れむべき症状だとも思います。

 

しかし薬局で薬を準備してもらっている間のことですが、

僕がトイレに連れて行かないことが分かっているので、

20分近く、大人しくしていました。

 

このあたりが判断に迷うところでもあり、

またそれゆえ、より憎たらしく感じる部分でもあります。

 

あやつの尿意の訴えは、完全に嘘ではないとも思いますが、

やや芝居めいているというか、過剰に盛っている部分もありそうなのです。

 

クソおやじの猿芝居は、アヤツの自殺騒ぎの度に何回も目撃しています。

憐れみを乞うような仕草を、このジジィは、恐らくはほとんど悪意もなく、

曝け出してきます。

 

僕がクソ親父に対してとっている、冷たい仕打ち、

その仕打ちが、やがてはブーメランとなって帰ってくるであろうことは、

覚悟しています。

 

しかし僕は、クソ親父の猿芝居を容認することができません。

僕の人間性に問題があると思われる方は、どうぞ、そう思ってください。

しかし僕は、僕のために生きることしかできません。