僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

秋の音楽祭、開幕

飲酒歴40年、断酒歴7年と8カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、これも季節だより・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

なんぼ何でも、もう10月も中旬、あの狂気の猛暑の再来はないでしょう。

特に朝と夜の気温の低下は著しく、

夜は掛け布団の選択に困りますし、

朝、新聞を取りに玄関に出る時も、さすがに T シャツ1枚では無謀になってきました。

ようやく秋です。

 

春先に、拙宅から近くの森の小径で楽しむ、小鳥たちの朝のコンサートについて、報告しました。

夏場は、半パンと T シャツ1枚で森の中に入ると、蚊に刺されることが多く、

朝の森のコンサートにはあまり顔を出しませんでした。

 

今日、久しぶりに、少しだけ森の小径を奥まで進み、

朝の音楽会を楽しみました。

 

 

森の入り口で一番、目立っていたのは(耳立っていたのは?)、

虫の声でした。

恐らくこれから涼しさ、そして寒さが深まっていく前に、

短い命の限りに生を謳歌する歌声を全力で上げているのでしょう。

 

そして少し進んでいくと、

森の樹々の間のいろいろな高さから、

声色の異なる、複数の鳥たちの声が聞こえてきました。

春先のコンサートと異なるのは、その声の種類の多さです。

声色と鳥たちの姿を重ね合わせることはまだできませんが、

恐らく姿かたちも異なる何種類もの鳥たちが、

競うように声を上げていました。

春の鳥たちの声は、さえずっているという表現がしっくりくるのですが、

秋の鳥たちの声は、活力に満ちた、大いなる歌のレスリングでした。

 

春の鳥たちの歌声が、互いの声を確認しながら奏でるアリアだとすれば、

秋の鳥たちの歌声は、互いに声を重ね合う、重厚なポリフォニーです。

秋の音楽祭が始まりました。