飲酒歴40年、断酒歴7年と8カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。
本日もリスボンの、先生も手詰まり?ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。
今日の当ブログの報告には、全くと言っていいほど、楽しい内容はありません。
ご了承ください。
今日は、月に一回の、正確には4週間に1回の、
クソ親父の診察の日、付き添ってまいりました。
もっとも診察といっても、心療内科の先生による簡単な問診が中心で、
精神安定剤(睡眠導入剤等)を処方していただくための儀礼的な手続きのようなものです。
現在のおやじは、一日中、尿意を訴えます。
泌尿器科の観点からの診断では、膀胱等に異常はありません。
実際、導尿処理を施しても、ほとんど尿が出ないことの方が多いようです。
現在、睡眠剤等の処方をお願いしている心療内科の先生のお見立ても、
精神的、ないしは神経的な強迫作用による尿意の切迫であろうということです。
高齢の男性によくみられる症状だそうですが、
根本的な治癒はおそらく難しいでしょう。
親父にとって、今、お世話になっているこの心療内科の先生は、
命よりも大事な睡眠導入剤を処方してくれる命綱のような方のはずです。
これまでは、この先生の前では、殊勝な物言いをしていました。
しかし今日は、二言目には「トイレに行かせてください」と言い、
挙句の果てには診察の途中に部屋を出て行ってしまいました。
もちろん、トイレに行っても、排尿はできません。
何しろ、尿意があっても、尿はたまってない訳ですから。
周りの人間にとっては、迷惑なだけですが、
考えてみれば、四六時中、尿意に襲われているというのも、
かわいそうな話です。
しかし、対症療法的に精神安定剤を処方するくらいしか、打つ手がありません。
僕は医者ではありませんから、推測でしか言えませんが、
親父がこのような悲惨な状況に陥ってしまった要因の一つに、
いつも報告しています、親父の睡眠導入剤に対する、過度の依存があると思います。
精神や神経に作用する物質が、効能だけを発揮し、全く無害な薬物である訳がありません。
僕たちは、アルコールという薬物に対して、過ちを犯してしまいました。
その過ちを自覚できたこと、
そしてその自覚に基づいて、断酒ライフを継続できていることに感謝したいと思います。