僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ある意味、理想の講義?

飲酒歴40年、断酒歴7年と11ヶ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、多分僕は果報者・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

寒杉でっしゃろ、ホンマに。

報道によれば、北陸地方を中心に、

昨年の1月の悪夢を思い起こさせるよう豪雪の再来の可能性もあるそうです。

タイヤ、履き替えておいてよかったっす。

 

このくそ寒い中、今日は1時間目に講義科目がありました。

この講義科目、「現代デザイン論B」という科目名ですが、

デザインとは、芸術から日常生活のありとあらゆる場面までかかわる、

幅広い概念であると開き直って、

僕が現在、関心を寄せ、考察を展開している様ざまな問題について、

芸術学や社会学、そして障害学も含めた、好き勝手な観点から、

好き放題に語り倒しております。

 

そしてこの科目ですが、過去にも報告しましたように、

 

吠えました! - 僕のワンノートサンバ (hatenablog.com)

パソコン、スマホ使用禁止授業、2回目 - 僕のワンノートサンバ (hatenablog.com)

 

受講学生にパソコンとスマホの使用を禁止するという暴挙に出ています。

僕がいろいろな問題について語り掛けるから、みんなも同時進行で考えてや、という呼びかけです。

 

出席確認も行っていません。

単位については、最終的にレポートを提出してくれれば、認定すると宣言してあります。

つまり、単位獲得だけが目的であれば、出席しなくてもよいと、僕の方から言ってしまったわけです。

 

そして今朝のこのくそ寒さの中、

いつも確実に出席してくれている10名ほどの諸君が、

今日も来てくれました。

 

今日の僕の講義は、

「デジタル文化とデザイン」という表題の下、

デジタル機器への過剰な依存が、人間が本来有しているはずの脳力としての、

道具的感性を喪失してしまう可能性について、

語りました。

 

学生諸氏の目は、しっかりと僕の方に向かっています。

僕の問いかけに対しても、積極的な応答があります。

時には僕の事実認識の不十分な点についても、教えてくれます。

 

 

経験値の差はあるにしても、アートやデザインに対する関心と情熱という磁場を共有する同士、

ある意味で、理想的な交流の場を形成できていることが実感できます。

 

僕がこの授業で行っていることは、

大学の授業運営方法としては、決して褒められたやり方ではないでしょう。

でも僕は今、引退を前にして、一つのスタイルを何とか形にしました。

恐らく僕は、果報者です。

 

今日で年内の授業が終わりました。

この授業は年明けに2回の講義を予定しています。

最後の2回は、僕が最も力を入れてきた、「障害者とは誰か」というテーマについて、

思い切り語ろうと思っています。