僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

案ずるよりも、競わず、ボサノヴァのスピリット

飲酒歴40年、断酒歴6年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、脈略もなく身辺雑記・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は土曜日ですが、午前中、2時間ほど、仕事に集中しました。

先日も報告しましたように、勤め先の大学で、

今学期から全ての授業が対面開講となり、

授業の進め方を3年前のやり方に戻すことになりました。

 

しかし、不可抗力であったとはいえ、2年間取り組むことになった、

遠隔授業のやり方から取り入れられる部分は活かそうということで、

今年も学生にワン・センテンス・レポートをネット経由で提出させることにしました。

ホンマにワシの話を聞いていたんやろうなという、確認の脅し(笑)です。

 

合計で250通ほどのレポートが届きますが、

判定結果を受講者名簿に転記する作業は、結構、疲れます。

特にまだ始まったばかりですので、

学生一人ひとりの氏名を、エクセル形式の受講者名簿と照らし合わせる作業に、

かなり時間を取られ、そして消耗させられます。

 

初めて15分ほどで、エクセル嫌いの根性曲がりが発動し、ブチ切れそうになりましたが、

いやいや、ここは我慢のしどころと思い、作業を続けていきました。

 

人間って、少しづつ作業のコツをつかみ、慣れていくもんですね。

残り50名くらいになったころには、先のブチ切れ感情はかなり落ち着き、

サクサクとは言いませんが、入力のたびに怒りの感情が爆発することはもうありませんでした。

案ずるよりは何たらというやつでしょうか。

僕のような、ADHD人間でも、地道な入力作業はできるようです。

 

昼から琵琶湖大橋を往復する、ショッピング散歩に出かけました。

歩きながらアイポッドで、ボサノヴァの巨匠、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲を楽しみました。

 

かなり以前にも書いたことがありますが、

 

不思議ミュージック、ボサノバ - 僕のワンノートサンバ

 

ボサノヴァには不思議な特性があります。

 

リズムは正確に刻まなければなりませんが、

メロディーはできる限り、リズム構造から浮遊させた方がカッコいい。

ビートに乗りながら、ビートに乗せられてはいけないという、

若者であれば、どっちやねん!と怒り狂ってしまうようなマインドセットが要求されます。

 

そんなボサノヴァを聴きながら歩いていると、歩きも不思議なゆとりの感覚を帯びてきます。

以前の僕であれば、

琵琶湖大橋の往復散歩、とにかく健康状態および体力のリトマス試験紙とばかり、

速歩を心がけていましたが、

今日はのんびりと歩きました。

時間も気にせず、

あとから歩いてきた人に追い越されても、全く気にも留めず、

でも、ゆっくりながら確実なビートを刻みながら。

 

歩くスピードは、強がりではなく、落ちています。

体力は確実に減退しています。

でも今の僕は、焦ることなく、歩けていることを喜べます。

 

断酒ライフとボサノヴァはいい感じで結びつくかも。