僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

恵方巻で食中毒だって

飲酒歴40年、断酒歴8年、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、食べ物をおもちゃにしたらアカン・ノープラン・ブログ、

ご訪問ありがとうございます。

 

僕は以前から、恵方巻の一気食いという不思議な習慣について、

疑問に思っていました。

これまでもここで2回ほど、このけったいな風習についてディスってきました。

 

誰を信じます? - 僕のワンノートサンバ (hatenablog.com)

どう考えても行儀悪いやろう - 僕のワンノートサンバ (hatenablog.com)

 

この度、姫路市のお寿司屋さんが提供した恵方巻が原因と疑われる食中毒事案が発生しました。

もちろん、このお寿司屋さんの何らかの不手際が責められるべきでしょうけど、

僕はそれと同時に、

多くの人びとが、同じ時期に同じ食物を食べようとする、

ある種の社会的な愚行にも原因があると思っています。

 

年中行事とされるしきたりの中には、ある程度の合理的な背景があると思われるものもありますが、

しかし、その由来の怪しいものも少なくないんじゃないかな。

 

クリスマスの七面鳥のローストなんてのも、怪しい食習慣の一つですよね。

実際に七面鳥をいただく家はごく少数で、ローストチキンで代用するのが殆どでしょう。

 

特定の時期に特定の食品を提供する側の立場に立ってみると、

プラスの面とマイナスの面、両方、見えてきそうです。

 

プラスの面はもちろん、消費者のマインドが最初から限定されていますので、

マーケティング仕入れ戦略も立てやすいということでしょうね。

価格も少しばかり強気の設定で攻めることもできそうです。

 

でもマイナス面としては、やはり納期が決まっている中で大量に準備しなければならない、

その結果、提供作業の中にある種の粗さが忍び込んでしまう可能性が高まることでしょう。

 

今回の姫路の寿司店も、何らかの焦りにより、

飲食提供者として絶対に犯してはいけないミスをしてしまったのでしょう。

 

食事は素晴らしいものです。

楽しさもあり、人生の華やぎの一つです。

 

しかしそれ以上に、僕たちは生きるために食物をいただきます。

そして多くの場合、他の生命そのもの、

あるいは生命が提供してくれる何等かの恵みを僕たちはいただきます。

他の生き物の生命が、僕たちの生命を支えてくれるのです。

経済的な価値観だけで食を語ってはならないのです。

 

 

アルコールの過剰摂取により内臓を傷つけた経験からも、

僕たちはもっと食に対して謙虚でなければならないと思います。

毎日、

美味しく、

そしてありがたくいただきましょう。

そして神様から許された生き直しの人生を、思い切り生きていきます。