僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

読書力の衰え

飲酒歴40年、断酒歴8年、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、やや深刻かも・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

朝の腹筋プラクティス、

森の中の5分間ジョギング、

とにかく階段を愛好すること、

そして必ず毎日、1時間以上、ピアノの練習をすること。

 

僕が僕自身に課している、老化防止、あるいは老化の進行を遅らせるための、

悪あがきの数々です。

少なくともこのうち、腹筋プラクティスと1時間ピアノレッスンだけは、

確実に履行しています。

そして森の中ジョギングと階段愛好会も、ほぼ常に心掛けているといっていいでしょう。

 

しかしここ1年ほどで、確実に退化してしまったかもしれない能力が一つあります。

それは大脳の働きの一つと思われるのですが、

少々、めんどくさい内容の書物を読み進める力です。

 

知的な好奇心は衰えていないようで、

いろいろと興味や関心は沸き起こります。

今日も昼過ぎから図書館に行き、

まずは総合雑誌の類から拾い読みを始めます。

 

そして僕にとって最近の大きな関心事の一つでもある、

北朝鮮の悲惨な現状の由来について確認しようと思い、

北朝鮮の現代史について解説している新書を手に取りました。

しかし、少し読み進めるうちに居眠っていました。

 

僕にとって北朝鮮人民の悲惨な暮らしは、

在日コリアンディアスポラとしては、

他人ごとと言い切れない部分があり、

無視できない事態です。

 

そして何よりも 21世紀になったにもかかわらず、

何故、ほとんどさかさまの奇跡とも言ってよいような、

前時代的な独裁体制が形成されてしまったのか、

不思議で仕方がありません。

人類はおろかな生き物なのでしょうか。

その不幸は、一人、稀代の極悪人、キム・イルソンのせいなのでしょうか。

 

僕は広い意味での同胞と呼べる人びとの不幸に対して、

アクチュアルな関心をもっているのですが、

しかしその関心に基づく知的探索活動の途中で、

居眠りをしてしまうようになりました。

 

腹筋運動とピアノ練習から構成される僕の朝活は、

ホンマにムッチャ、早朝なので、昼過ぎには疲れが始まっているのかもしれません。

しかし少しばかり小難しい読書で眠気に襲われる事態には、注意が必要でしょう。

 

今できることとしては、たとえ途中で居眠ってしまいそうになってしまったとしても、

読書をあきらめないことでしょう。

多分、歳のせいだ、仕方ねぇべ、と思ったときに、

ホンマに取り返しのつかない、知の劣化が始まってしまうでしょう。

 

体力だけではなく、知力もしっかりキープしなければあきませんね。

せっかく手に入れた、やり直しの人生ですから。